個性的なインテリアが光る「イタリア料理シェフ」のお部屋を訪ねて

シェフ自宅のキッチンインテリア

今回はイタリア料理のシェフであり、筆者の同級生でもある友人のお部屋紹介です。

一軒家まるごとを賃貸として借り、家主様とご縁があったため家賃は格安、そして原状復帰不要と DIY 好きにとってはたまらない物件です。

友人は本格イタリアンのシェフであり、アートやデザインが好き、楽器を扱うほどに音楽が好き、スケボーやバイクも好きと、好奇心旺盛で多彩な感性をもつキャラクターです。

こちらのお部屋を、壁にペンキを塗って絵を描き、もともとダイニングキッチンだったスペースにはプロ仕様の厨房機器をかつぎ込むなど、もはやキッチンを超えたアトリエさながらの空間となっています。

●友人の Instagram アカウント → @keep_on_cookin

さまざまな道具たちが並ぶカラフルなキッチン作業台

所狭しと色とりどりのキッチンツールたちが並び、中には見慣れない道具も顔をのぞかせています。

このキッチン作業台ではピザの生地をこねたり、パスタを粉から作ったりと、まさにイタリア料理の中枢を担うセクションといった感じですね。

レトロな風合いのヤカンがあったりと、ポップでファンキーな見た目ですが、どこか古着屋のようにひっそりと落ち着ける空間です。

カラフルで個性豊かな顔ぶれの道具たち。

これらの他にも、ソーセージを作る機械をわざわざイタリアから輸入するなど、徹底的なこだわりようです。

リビングの小窓から見たキッチンの様子。

写真では見て取れませんが、戸棚の向こうには「ホシザキ」のステンレス作業台や業務用の冷凍庫、オーブンなど、もはや個人宅ではなくお店です。

この時は、ピザの用意をしてくれていました。
友人曰く、「ピザは世界で一番手軽」と言うだけあり、サササッと準備が進みます。

手際よくトマトソースを塗って、

具材をシンプルに盛り付け、

焼き上がり!

他に用意してくれていた料理と一緒にリビングでいただきます。
おいしい。

ちなみに友人は、毎朝イタリア語を勉強することを日課としていて、現地のレシピ本を読み解きながらイタリアンの探求を続けているそうです。

実際にイタリアにも4回ほど足を運び、各地方を巡っては本場の味を確かめるといった本気具合。

ひと口に「イタリア料理」と言っても、地域によって料理がまるっきり変わることもあるそうです。

非料理人の筆者にとっては、「なるほど、わからん。」の世界です。

腹ごしらえが済んだところで友人はこの日、「いろんなパスタを作りたい」と言い、またもや手際よく小麦粉をこねて、手動の機械で薄く伸ばし、黙々と作業を進めます。

パスタと聞くと、スパゲッティなど細い麺をイメージすることが多いと思いますが、マカロニやペンネといった短いものも数あるパスタの中の1つで、本場イタリアでは合計すると数百〜千以上にもその種類がのぼると言います。

この日は長さが短いショートパスタを作るとのこと。

いろんな道具も器用に使いながら、さまざまなパスタができあがっていきます。

伸ばした生地を切って棒でねじらせたり、つまんだり、型抜きして貼り合わせたり、胚芽を混ぜてみたり。
あっという間に多彩なラインナップが揃います。

ちなみに、これらはよく乾燥させた後、ベニヤ板にボンドで貼り付けて、手書きでそれぞれの名称をイタリア語で書き、お手製の「パスタ標本」として後日にお部屋のインテリアとして飾り付けられていました。

筆者が多感だった 10代の頃からこの友人には特にカルチャー面で影響を受けていましたが、未だにその発想力には強く惹きつけられるものがあります。

「料理とはこうあるべき」「インテリアとはカクカクシカジカ」などは二の次と、既成概念にとらわれないロックでパンクな側面もありながら、繊細さも持ち合わせるユニークな人物です。

ハイカラな異国情緒もただようカラフルなリビング

わずかに緑がかった水色の壁と、イタリアの国旗カラーであるトマトレッドやグリーンが差し色に入ったカラフルなリビング。

小ぶりな赤色のテーブルもお手製ならでは愛嬌があふれます。

一面にペンキを塗った壁には大きく描かれたイタリアの国の形。

料理もさることながら、世界4大ファッションショーの1つとされる「ミラノコレクション」や、家具・デザイン関係の見本市として世界最大規模と言われる「ミラノサローネ」など、おしゃれの極致でもあるイタリア。

“長靴のシルエット” も異国のハイカラさを象徴しているようです。

チョークで書いて消せる「黒板塗料」が塗られた木の板。
イタリア語で「本日のメニュー」が記されています。

この家で知人友人が集まって食事会が開催されたこともしばしばありましたが、このボードにはその日のメニューが反映されていました。

アルファベットが並ぶだけでおしゃれに見えるという不思議。

リビングとは変わって隣室の壁はラベンダー色と、なかなか一般的ではない配色センスですが、不思議と落ち着ける空間です。

こちらはワインセラーがあったりと、ゆったり過ごせる場所。

イタリアンのシェフだけあり、料理だけでなくワインとの相性も探求しているとのこと。
かなりの数のボトルたちが並びます。

筆者もこの友人の影響を受けてすっかりワイン沼に浸かった口ですが、料理との相性まで瞬時に見極めることができるソムリエには本当に頭が下がります。

食べ合わせや空気に触れてからの時間、自分の体調などによって味がまるっきり変わるワインは奥が深く、また自分の好みを追求する楽しみがあります。
(ただし、筆者は基本的に 1,500円以上のものは買わない)

キッチンへと続く廊下。
昔ながらの板張りの壁も味わい深い雰囲気です。

この友人は、近いうちに兵庫県は淡路島へと移住が決まりました。

こちらのお部屋とはもうすぐお別れとなってしまい寂しい気持ちもありますが、新居でのインテリアがどのように彩られていくのか楽しみです。

また、友人は将来的にこの淡路島でお店を持つことを当面の目標としているため、実現を今から待ちわびています。

これまでに友人からいろいろな料理を食べさせてもらった筆者ですが、控え目に表現して、本当においしいです。

イタリアンやワインがお好きという方であれば、その感動は格別なものであると思います。

この友人の Instagram には、実にさまざまなイタリア料理の写真が散りばめられているので、ご興味のある人はぜひフォローしてみてください。

投稿のキャプションに書かれた内容も、ユーモラスでエッジが効いていると思います → @keep_on_cookin

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