スウェーデンで学んだ「気の合う仲間と過ごす」ヒュッゲな時間の大切さ

北欧の人々が大事にされている、気の置けない大事な仲間と過ごすヒュッゲな時間

この記事では、スウェーデンに交換留学経験がある筆者の体験を踏まえて、現地の方々の大切な人たちとの過ごし方をご紹介いたします。

力を抜いてリラックス、ほっと出来る時間を大切な仲間と過ごす。

楽しい時間を大切な人たちと楽しむ北欧の例を見ながら、大事な方々と過ごしたい素敵な時間をイメージしていきましょう。

スウェーデン滞在中に友人たちと過ごした時間

私はスウェーデン滞在中、ヒュッゲの「心地よい時間を持つ」という考え方を知りませんでした。

けれど、今になって思うのは現地で身近な友人たちと過ごした何気ない時間は、間違いなくヒュッゲだったということ。

日々の暮らしの中で、ふっと安らげる時間を友人に会って作ることは、とても大事なことでした。

また、スウェーデン人の方の郊外のお家に1泊2日で過ごす機会をいただけたことがあります。

その時のことは、北欧の人々が身近な人達とどうリラックスして過ごすのかをうかがい知れる、よい機会になりました。

私の現地での体験を通して、身近な方と過ごすヒュッゲのイメージをより明確にもっていただくことが出来れば幸いです。

寮で友達と過ごした何気ない時間

スウェーデンに留学中は、留学生をはじめとして学校構内に住む生徒が多く、気軽に友達同士会える環境にありました。

また、私の受けていた授業のスケジュールは週に数回だったり、拘束時間も限られたものでした。

ですので、ゆっくり時間がとれる場合も多く、料理が苦手だった私はお菓子や食事を友達に作ってもらって一緒に食べたり、一緒に夜まで部屋でパソコンで映画を見たり。

冬の晴れ間に連れ出してもらい、凍った湖まで雪が積もった道をお散歩することもありました。

今振り返ると、こうした何気ない友人と過ごした、ふっとした息抜きの時間こそが、私がスウェーデンにいる間に得た大事なヒュッゲだったと思います。

お誕生日をお祝いに森のなかのご自宅へ

日本に帰る直前の初夏の時期に、スウェーデン人の友人のお誕生日パーティーに招待していただけたことも大変印象に残っています。

訪れたのは、友人のご両親が自ら作り上げられたという緑の森の中のお家。

お誕生日パーティーに集まったのは10人ほどで、野外で準備してもらっていたクイズラリーや、木を投げ合って倒す「クッブ」というスウェーデンの外遊びをして遊びました。

年を重ねてもこういう楽しみ方を身近な方々と出来るのがとても嬉しかったです。

また、夜はソファーなどそれぞれの場所で睡眠をとりましたが、みんなで一緒にこうしてお家で過ごすお泊り会もいいなあと思いました。

帰国後、日々の暮らしに追われがちなのか、こういう感じの集まりを持つことは、なかなか出来ていません。

でも、のんびりリラックスして友人や家族と過ごす時間の心地良さを、現地の体験を通して再認識出来たのは良かったと思っています。

北欧の人達の大切な仲間と過ごす時間とは

北欧の人々は、他人との境界線「パーソナルスペース」が広いことで知られています。

バス停の順番待ちの列も一人一人が離れて、なるべく距離を取っています。

人間関係についてはお互いを尊重しながら意見を言い合いますが、程よい距離を保つ傾向があります。

また、すべての人に当てはまる事ではありませんが、オフをしっかりと取り、余暇に好きなことをするために仕事をするという価値観を持っています。

この価値観は、北欧が高い水準の福祉国家であることから税金として働いたお金の半分ほどを取られることとも関係しています。

そんな人に対する感覚や余暇への考え方も合わさり、北欧の人々は大切な仲間と過ごす時間を特に大切にしています。

気の合う人たちと一緒に食事をして話して笑い合う、そんな時間を持つことは、シンプルなことだけれどとてもかけがえのないものです。

北欧の人たちの気が合う仲間との過ごし方

北欧の人々は大好きな人たちと過ごす時間をどのように楽しまれているのでしょうか?

おうちで出来る方法なら、ゆっくりと一緒にコーヒーを飲んだり、リラックスした雰囲気のホームパーティを開催するなどして、大切な人たちと一緒に過ごします。

また、日照時間が短い北欧の人々にとって外で日光浴が出来る季節は特別なもの。

近くの公園にピクニックに行き、太陽の光の下で大切な人たちとリラックスして過ごします。

夏の休暇で自然が間近にあるサマーハウスに滞在することも、くつろげる休暇の過ごし方のひとつです。

北欧の人々の気の置けない仲間との過ごし方をホームパーティと休暇の例を用いてご紹介いたします。

気軽なホームパーティー

親しい友人たちだけで行うホームパーティは、主催する人も一人で頑張りすぎません。

用意するのも、特別に手の凝った料理でなくても大丈夫。

気持ちよくみんなで過ごせるように、持ってきてもらうものを分担することも。

お酒を持ち寄って、集まったみんなで料理して食べるなど、カジュアルに楽しい時間を共有します。

お食事の後はキャンドルの灯りのもと、いつまでも他愛無いお喋りをしたり。

長く日照時間が短い冬の間は、特に家の中で親しい人たちと過ごすこうした親密な時間が息抜きにかかせません。

夏のバカンスをゆっくりと楽しむ

スウェーデンでは会社員であれば6週間程度の夏季休暇が取れるなど、休みを取るための制度が整えられています。

夏の休暇中は、郊外のサマーハウスで家族や友人同士で滞在するのも一般的。

国民の20パーセントがサマーハウスを持っているので、身近な方のサマーハウスに滞在させてもらうといったこともしばしば起こります。

森や湖でゆっくりと太陽の光を浴びながら、身近な人々と日々の喧騒を忘れてゆったりと過ごす時間。

そんな夏のリラックスを通して、日々の暮らしへ活力を得ています。

大切な人たちと出来るヒュッゲを計画する

北欧と日本では休暇制度など背景は異なりますが、親しい人々と心地よい時間を楽しむ余裕を私も日頃から持てればと北欧の方々のお話を受けて思います。

日本でしやすいことなら、みんなでこたつでミカンを食べたり、お鍋を囲むのだって、大切な人たちと楽しい時間をシェア出来る大切なヒュッゲですね。

北欧をイメージしながら、キャンドルを灯して、大切な人と食事をして話すだけでも、とても素敵な1日になりそうです。

みんなで温泉旅行に行ったり、くつろいだ雰囲気のホームパーティーやお泊り会をしたり。

自然を感じたければ、海辺や森の中のキャンプ場やグランピング施設、アットホームなペンションを探して泊まりに行ってもいいでしょう。

親しい人たちと過ごす、ほっと出来る時間は人との関わりの中で持てる素敵なヒュッゲです。

日々の楽しみに、頑張りすぎない範囲で計画してみましょう。

気が合う人と過ごしてリラックスする時間を

ここまで気の置けない仲間と過ごすヒュッゲについてお伝えいたしました。

「あの時大切な人と過ごしたあの時間はヒュッゲだったのかもしれない」と思うご経験が、私のスウェーデンでの体験で述べたように、きっとこの文章をお読みの方にもおありだと思います。

大切な人たちとリラックスして楽しむ時間は、とても貴重な幸せを感じられます。

北欧の人々の背伸びをし過ぎない大切な仲間との過ごし方は、方法は違っても共感出来るところがあるのではないでしょうか。

今後の大切な方々と過ごす時間を楽しむヒントに、この記事がなれば幸いです。

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