まるで海外インテリアのようにモダンで、なおかつ味わいのあるリビングです。
住宅は洋風の作りであるものの中央のソファまわりは、ボヘミアン & シンプルモダンのスタイルを感じる「BOHO(ボーホー)インテリア」さながらのオリエンタルな空気が広がります。
ソファにシンプルなシーツをかぶせて、いろんなクッションを並べるのはマネしてみたいアイデアですね。
この一角だけ、まるで遊牧民の移動式住居である「ゲル」の中のように、民族的な雰囲気に包まれてゆったりとリラックスすることができそうです。
また、ダイニングテーブルには、アメリカのミッドセンチュリーを象徴する家具の1つであるイームズの「シェルチェア」とおぼしき椅子を配されるなど、特定のジャンルに縛られない自由な印象も感じます。
キッチンの壁の一角だけを深いトーンの色味にされているあたりも、お部屋のカラーリングで参考になるポイントですね。
「黒や濃紺などの深い色・白・ナチュラルな色味の木」これらの色や素材の組み合わせは、重たくなり過ぎず大人の空気が流れるインテリアになるように思います。
何をどれだけ足すか引くかなど、バランスを考えるのもインテリアの楽しい工程ですね。
こちらのオーナー様はインテリアコーディネーターでいらっしゃると同時に、カラフルで元気の出る絵もお描きになるなど、アートもお好きであるとのこと。
19世紀に生きた「モダンデザインの父」とも称されるウィリアム・モリスが手がけたデザインの壁紙を選ばれるなど、多彩な造詣と感性をお持ちの方でいらっしゃるようです。
ただ、インテリアを楽しむために、特別な資格は必要ありません。
でも、いろいろなことを知ることで、さらなる理解や楽しみが広がるのもインテリアのおもしろいところです。
誰しもが持つ好奇心やイマジネーションを刺激してくれる、素敵なセンスで彩られたリビングです。