買い物や仕事・家族の送り迎えに車を利用する人にとって、生活の中にに欠かせないのは「車の置き場」。
特に天候の悪い日や荷物が多いときは、少しでも歩く距離を縮めたいものです。
近年、家の中に車庫を取り入れた「インナーガレージ」がじわじわと人気を高め、家族連れだけでなく、バイクやDIYといった趣味を持つ人からも注目を集めています。
車用のスペースとしてだけでなく、幅広い使い方が可能なインナーガレージは、いますぐ車を購入する予定がなくても、ぜひ取り入れたくなる空間です。
目次
インナーガレージとは
インナーガレージ(ビルトインガレージ)とは、建物の中にある駐車スペースです。
一般的な住居の場合、1階部分に駐車スペースと玄関、2階が家族の住居になります。
家の一部に車が同居する空間、といえば分かりやすいでしょうか。
特に、まわりに貸し駐車場がない場合や、狭い敷地を有効活用する際に向いているのがインナーガレージです。
ほかのガレージとの違い
ところで、ガレージにはいくつか種類があります。
インナーガレージ(ビルトインガレージ)とよく似たスタイルが、アタッチドガレージです。
家の中ではなく、隣に併設しているタイプで、多くは住居スペースと扉で繋がっています。
家の中に排気ガスが充満せず、騒音を防げるのがメリット。
中には、アタッチドガレージも「家の一部」とみなし、インナーガレージと呼ぶことがあるようです。
また一般的な野外駐車スペースは、カーポートと呼ばれています。
インナーガレージのメリット
近年じわじわと人気が出ているインナーガレージには、生活空間との近さからメリットの多いスタイルとして知られています。
家の外ではなく内側にあるからこそ、自由度が高い点もうれしいポイントです。
今回は3つのメリットを見ていきましょう。
車体を外部ダメージから守る!
車は案外センシティブ。
真夏の日航や紫外線はもちろん、雨風や砂・火山灰といったさまざまな自然現象の影響を受けやすいものです。
インナーガレージには屋根があり、外部からのダメージを受けにくい点がメリット。
車内の温度変化や塗料の色褪せ・汚れを防げ、365日快適に車を利用できます。
車のメンテナンス頻度が減り、長持ちに繋がるのも魅力ですね。
家からそのまま車に乗れる
住まいと車庫が一体化しているインナーガレージは、生活導線を考えて設計されています。
家の中から直接車のある場所まで行けるので、雨や雪の日は傘いらず。
荷物が多くても、わざわざ一度外に出てから車まで回り込んで…といった手間がかからないのはうれしいポイントですね。
帰宅の際に子どもが眠ってしまった場合、車からベッドまでの距離が近くて便利です。
収納スペースUP
インナーガレージは車を入れる以外にも、出来た隙間を活用すれば収納スペースに早変わり。
ちょっとした工具や季節外のアイテムを置くだけでも、収納場所があると助かりますよね。
車のメンテナンス時に必要な道具をセットしておけば、自宅で簡単に清掃や修理を行なえるのは大きなメリットでしょう。
家の中に持ち込めないものを気軽に置けるのも、インナーガレージのいいところです。
車のためだけじゃない!インナーガレージの活用法
インナーガレージは、車を置く以外にもさまざまなスペースとして活用できます。
特に子どものいる家庭や、DIYやバイクなど趣味を持っている方におすすめ。
ここでは、4つの活用法を集めてみました。
インナーガレージのスペースを上手に使いこなせば、快適な空間として活躍すること間違いなしですよ。
雨の日の遊び場・趣味用スペースに
屋根のあるインナーガレージは、雨や雪が降ってもへっちゃら。
子どもとの遊び場に困ったら、インナーガレージで走り回ったり、ボール遊びもできます。
家の敷地内なので、気軽に様子を見に行けて安心ですね。
子どもだけでなく、もちろん大人の遊び場として、DIYや大工作業をするのにぴったりなスペースです。
夏はBBQ&パーティー!
真夏の日差しを避けながら、快適に食事・パーティー空間を作れるのはインナーガレージならでは。
屋内といっても外に直結しているため、煙やにおいが室内に充満する心配はありません。
屋外と違って台所が近く、食材の準備・片付けの際もラクラクです。
生活導線を意識したスペースだからこそ、天気がいい日のランチや小さなパーティーも、インナーガレージでさくっとできちゃいます。
子どものプール遊びに
洗車で水を流せるガレージだから、ちょっとした水遊びに最適です。
直射日光を避けて、熱中症を予防しながら子どものプール遊びを楽しめます。
半分は外のような環境のため、水しぶきが飛び散っても大丈夫。
すべて家の敷地内で完結するので、気軽に遊べるのは魅力的ですよね。
ハンモックを置いて、リラックスモード
インナーガレージの空間を広々と使い、椅子やハンモックを設置するのもいいアイディアです。
仕事や家事の合間や休日のひとときといった場面で、外の空気を吸ってリラックスするのにちょうどよいスペースになります。
壁の一面にスクリーンをセットすれば、気軽にホームシアターを楽しむことも。
使い方次第で、インナーガレージが癒しの空間に早変わりします。
インナーガレージ導入の注意点
車を生活の移動手段に使っている、または趣味で大切に扱っている人にとって、インナーガレージはぜひ導入したい空間。
しかし、あえて注意点を挙げるなら「お金」でしょう。
建築費や固定資産税といったコストは、一般的な住居とは異なる面もあります。
場合によっては、土地代や貸し駐車場との距離を考慮すると、長期的に見てインナーガレージを取り入れる方がメリットになる場合も。
インナーガレージ検討の際は、依頼先とよく相談するのがおすすめです。
車と人をつなぐ!インナーガレージはアレンジ自在
建物の中に車を置けるインナーガレージは、車を生活導線へ上手に組み込めるツールです。
車との距離がぐっと近くなり、暮らしをより豊かに、便利にしてくれます。
一方で、スペースを賢く活用すれば、単なる車庫以外の用途にアレンジでき、自由なスタイルを楽しめるのも魅力。
屋根も壁もあるインナーガレージは、まさにちょっとした秘密基地のよう。
自分だけのオリジナルな空間を取り入れて、日常の楽しみを増やしてみてはいかがでしょうか。