心が軽くなる!ムーミンシリーズに登場する名言8選

ムーミンシリーズに登場する名言

via Moomin with respect

絶えず移り変わっていく世の中やひとの流れについていけず、落ち着かない日々を過ごしていませんか。

世界中のファンに愛され続けてきたフィンランドの名作「ムーミン」には、そんなストレス社会に生きるわたしたちを癒してくれる心あたたまる名言が数多く存在します。

時には “ひとやすみ” も大切

今日の忙しい日本社会では、勉強や仕事、さらに周囲をとり囲む人間関係など、多くのプレッシャーに押しつぶされながら生きている方が少なくないでしょう。
思うように物事が進まず、自らを追い込んでしまう場合もあるかもしれません。

優先順位は人それぞれ異なりますが、誰にだってたまには心と体をやすめてゆっくり休息をとる時間が必要です。

自分の幸せを第一に考え、勇気を出して「負担にならない生き方」を選んでみませんか。

ムーミンシリーズは名言の宝庫

北欧で誕生して以降、見る人をほっこり幸せな気分にひたらせてきた「ムーミン」

原作はフィンランド出身のアーティスト、トーベ・ヤンソンによってスウェーデン語で書かれましたが、今では世界各国でその国の言語に翻訳され、大勢のファンの手にわたって愛されつづけています。

そんなムーミンシリーズは、個性的なキャラクターが数多く登場することで知られていますね。
彼らが物語のなかに残してきた「心に残る深い名言」の数々に、これまで影響を受けたことのある方は多いのではないでしょうか。

筆者の心をかるくしてくれたムーミンシリーズの名言たち

ムーミンシリーズを彩る個性ゆたかなキャラクターたちは、物語のなかでわたしたちの共感を呼び起こす深いメッセージをたくさん伝えてくれています。

それらは、その瞬間における読者の感情や立場によって、もたらされる印象が大きく異なることで話題。
私が実際に読んだときも、その当時抱いていた感情に寄りそった受け取り方をした記憶があります。

同シリーズの名言集のなかで、特に筆者の心に深く刻み込まれ、その後の人生を送るうえでの糧となってくれた名言シリーズを一挙ご紹介します。

ムーミントロールの名言

さまざまなものに対して好奇心を抱いたり、ダイレクトな言葉で表現する「子供らしさ」が魅力の主人公・ムーミントロール
いつもはスナフキンや両親から多くのことを学んでいますが、シリーズ内でその成長を垣間みせる瞬間は親目線でうれしくなってしまいます。

ものがたりを通し、彼から教えられた大切なメッセージは数えきれません。
ここでは、今の筆者をかたちづくってくれたとも言うべき、ムーミントロールによる印象強い名言をご紹介します。

「ぼくはきみをここに置いていくよ。ぼくはひとりでぼくの道をいくんだ。」

身勝手なようで、さびしさ故の強がりという捉え方もできる名言です。
小学校、中学校で共に同じ時間を過ごしてきた仲の良い友人たちと、初めて進路を違えた際にこの言葉はとても胸にしみました。

別々の道を歩む未来を肯定することにより、相手にも後ろを振り返らずに前進し続けてほしいという思いを遠回しに伝えるムーミントロールのやさしさを感じます。

相手への気遣いだけでなく、今後何かに向かって挑戦する際の自分を奮い立たせるためにあえて口にしたとも考えられるでしょう。

筆者の場合、「互いへのエール」を込めたメッセージとして受け取りましたが、読者がその時に置かれた環境によって見方が変わってくるのがおもしろいです。

「女の子は、みんなばかだよ。きみだってね」

親友のスナフキンが出会ったという、体の色が変わるスノーク族の女の子の話を聞いたムーミントロール。
彼女と自分がよく似ているので、近い種族に当たるのではないかと聞かれた際の返答がこの言葉でした。

男女を意識するようになった年頃のせいか、口先では関心がなさそうにしていた彼ですが、その夜みた夢のなかでは自分によく似たすがたのスノークの女の子にプレゼントを贈っています。

思いを寄せたことのある相手に対し、素直になれない自分の葛藤を青春の1ページに思い起こす方は少なくないはず。

ちょっぴり甘酸っぱかったり、苦かったりする恋愛面での思い出も、今となっては輝かしく過去の一部をいろどってくれていますね。

「ぼくたち、ときどきは、ただひとりになりたくなるんだ。」

良縁な人間関係は、人生をゆたかに送るうえでの重要な要素です。
しかし、行き詰った時にはひとりになって客観的に自分を見つめ直すことにより、おのずと進むべき道が見えてくる場合がありますね。

筆者は、定期的にひとりだけの時間をとることのできる余裕というのは、成長するにつれて備わってくる能力のひとつだと捉えています。

前に進むのも簡単なことではありませんが、一歩立ち止まる際にも大きな決断力を要されます。

孤独でいるありさまは単に寂しいだけのものではなく、立ち止まる勇気を持っているひとの「強さの証」といえるのではないでしょうか。

スナフキンの名言

ムーミンシリーズの作者であるトーベ・ヤンソンが、かつての恋人をモチーフにしたとされるスナフキン。

束縛されることを嫌い、リュックのなかに最低限のものだけを詰めて当てのない旅を続ける彼ですが、そのクールな生き方にあこがれを抱いているという声は少なくありません。

また、筆者同様に背の高い緑色の帽子を深々とかぶり、ハーモニカを吹くスナフキンの見た目に惹かれた方も多いことでしょう。

彼が旅を通して得た知識や、ゆたかな感性に基づいた名言のなかにも私の人生を色づけてくれたものが数多く存在します。

「人と違った考えを持つことは一向にかまわないさ。でも、その考えを無理やり他の人に押し付けてはいけないなあ。その人にはその人なりの考えがあるからね」

この名言通り、各人がそれぞれ異なる考えを持つこと自体に問題はありません。
しかし、それがすべての人に認められるわけではないという現実は、しっかり念頭に置いておく必要があるでしょう。

大人になった今では当たり前となったものの、筆者が初めてムーミンシリーズに触れた際には、まだこの考え方が身に付いていませんでした。

スナフキンは、本メッセージを通してやんわりと社会にでるうえで大切なことを教えてくれた存在なので、私にとって師ともいうべきキャラクターです。

他人の意見に耳をかたむけることによって、自分では思いつきもしなかったアイデアや周囲からの信頼など、得てきたものは沢山あります。

「あんまり大袈裟に考えすぎない様にしろよ。何でも大きくしすぎちゃ駄目だぜ。」

悩みが出来た時、必要以上に考えすぎてしまって心、からだともに疲れてしまうことはありませんか。
筆者自身も同様のタイプで、自ら重荷を抱え込んでしまった経験がたくさんあります。

そんな時に出逢ったこの台詞。
過去に溜め込んできたモヤモヤをすべて取り払い、全身をかるくしてくれたようでした。

失敗と努力を重ねながら進んでいく人生ですが、いつまでもそれらを引きずっているのは良くないことを改めて実感しましたね。

不要なものは取っ払い、最低限のもち物を携えてムーミンの世界を放浪するスナフキンだからこそ、説得力のある名言だといえるでしょう。

「どこにもなかったら自分で作ったらどうだい?できるかどうかはやってみなければわからないんじゃないかな。」

何もやらずに途方に暮れるより、まずは一度挑戦すべきだと読者を勇気づけてくれる言葉です。
結果が見えない状況下でもゼロから作る方法を選びとれば、手段は無限に広がっているのだと考えを改められます。

やりなおしの効かない失敗をした時にこの名言を思い出し、自力で解決策を見つけたときには心からほっとしました。

同様に、皆さんが抱える問題にも遠回りをしてから見えてくる道筋がきっとあるはず。
失敗をおぞれず、今できることにチャレンジする姿勢を大切にしましょう。

リトルミイの名言

タマネギ頭の小さな女の子、リトルミイ
性別にとらわれず、望むままに生きる姿につよさを感じるキャラクターです。

イタズラが好きで、自らトラブルにも顔をつっこんでいく彼女には一見、嫌味っぽい発言が多い印象を受けます。
しかし、どれにも納得させられてしまうのは彼女の言葉にまったく嘘がないからでしょう。

そのように、自由気ままな性格とは裏腹に得力のある名言を残しているミイ。
同じ女性として、筆者自身も共感させられたすばらしい名言を集めてみました。

「時々、誰かに言われた言葉がチクッて刺さってイラッてするときあるじゃない。それね、本当のこと言われてるからよ。」

他人の言葉が妙に気に障り、イライラした感情が芽生えてしまうことってありますよね。
それはきっと、ミイが言うように本当のことだと自分のなかで気付いているからなのでしょう。

かつては、イラっとする発言をした相手に対する批判の思いばかり生み出し、むりやりこちらを肯定しようとしていましたが、この名言を知ってからはひとまず自身にも落ち度がないかを考えるようになりました。

ひとのせいにするよりも先に自分自身を見つめ直すことで、周囲の指摘が意味のあるものへと変化するかもしれませんよ。

「べつに…あたしはあたしでいいよ」

周りの歩調に合わせなければならないシーンというのは度々やってきますが、そうでなくても良い時にむりに自分を押し殺す必要はありません。

同じタスクをひとつこなすにも、人それぞれ進んでいく速度は異なります。
足並みを揃えられないからと卑屈になってしまわず、自分のペースで前に進んでいけばよいのです。

学生時代、性格が合わずに縁を切ってしまった仲間もいたなかで、お互いの個性を尊重しながら現在まで長きにわたって付き合いのある友人たちは、これから先もきっとかけがえのない存在であることを印象付けられました。

まとめ

読者の方々にとって、聞き覚えのある名言はあったでしょうか。

ストレスの多い現代に生きる私たちが、心とからだの健康を保っていくためにはたまに立ち止まり、ひとやすみすることがとても大切です。

ムーミンたちが教えてくれた深い名言に心癒されながら、安らぎのひと時をお過ごしくださいね。

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