Skaugum(スカウグム)
ノルウェー王室御用達の由緒あるカトラリーブランド

via Skaugum with respect

Skaugum(スカウグム)は、1943年にノルウェーで誕生したカトラリーブランドです。

ノルウェー王家の宮廷と同じ名前を持つ、クラシックで質の高いデザインのカトラリーは、職人によってひとつずつ手作業で丁寧につくられているのが特徴です。

冬が寒く厳しいノルウェーで粛々と受け継がれてきた伝統技術を使い、ブランド立ち上げ当初から変わらない製法で小規模生産をつづけています。

高品質で使う場面・時代を問わないデザインを発信し、ノルウェー王室御用達の由緒あるブランドです。

Skaugum(スカウグム)とは

1943年、ノルウェーの内陸部に佇むちいさな村 Geilo(ヤイロ)で、ひとりの職人によって創業されました。

以来、3世代にわたって家業が受け継がれ、小規模ながらも伝統と格式のあるカトラリー・テーブルウェアのメーカーとして活躍しています。

熟練の職人の手によって、ほとんどすべての工程を手作業で行い、高い品質と耐久性を備えているのが特徴です。

うつくしいデザインが魅力のスプーンやナイフのようなカトラリー、ノルウェー人の日常的な道具・チーズスライサーといったアイテムを生産しています。

現在は10人ほどのコンパクトな規模で生産を続ける一方、ノルウェー・オスロのオペラハウスの設計で知られるデザインスタジオ・Snøhetta(スノーヘッタ)とのコラボレーションを行ない、北欧の高品質なクラフト・デザインの発信を行なっています。

ブランド名を王族宮廷とお揃いにしたSkaugum(スカウグム)

ブランド名の「Skaugum」とは、ノルウェー王族が暮らす、首都オスロ郊外の宮廷のこと。

はじめは、製作したカトラリーシリーズにMärtha(マルタ)という名前を付けていましたが、1950年代に名前の変更を余儀なくされます。

驚くべきことに当時の職人は、友人を介してノルウェー国王に「Skaugumという名前を、わたしたちのカトラリーに名付けてもいいか」と尋ねたのです。

以前からノルウェー王室が同ブランドのカトラリーを愛用していたためか、この願いはあっさり認められ、以降は宮廷と同じ「Skaugum(スカウグム)」を名乗ることとなりました。

ちいさな村の職人が、国王にお願いしたというエピソードは、どんな地位でも対等な立場にあるノルウェーらしさを感じますね。

Skaugum(スカウグム)の主なラインナップ

スカウグムは、創業当初から変わらない製法でカトラリーをつくり続けています。

70年以上の歴史の中で、手に持った時の感触や使いやすさをとことん追求した形状や、食材の扱いやすさ、口に運んだときの様子といった、あらゆる場面を想定し計算しつくされています。

創業当初から、実用性とうつくしさを両立したデザインは評判が高く、ノルウェー王室をはじめ多くの人々に愛用されてきました。

また近年は、ノルウェーのデザインスタジオ・Snøhetta(スノーヘッタ)とのコラボレーションによって、『CAPSULE COLLECTION(カプセル・コレクション)』と呼ばれる食器類を販売しています。

ここでは、数あるカトラリーの中から、スプーン・フォーク・ナイフとチーズスライサーを紹介し、食器シリーズについても触れていきます。

カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)

スカウグムでは、スプーン・フォーク・ナイフのようなカトラリー類を主力アイテムとして生産しています。

先端から柄の部分までバランスのよい形と、なめらかなフォルムが魅力です。

ひとつひとつの先端部分の成形・研磨作業から、プラスチックおよび木製の柄の成形、各部分をつなげる作業までを、専用の機械の助けを借りながら、すべて職人の手で行っているというから驚きです。

エレガントな輝きをもつ先端部分はステンレス製で軽く、取っ手の部分がプラスチックの場合、食洗器に入れても大丈夫なのが心強いですね。

ノルウェーのオーク材製の柄には、定期的にオイルを塗ってメンテナンスをすることで、世代を超えて使い続けられるのがうれしいポイントです。

先端部分と柄の接続を手作業で行っているため、しっかりしたつくりで壊れにくく、食卓でのよき相棒となってくれるに違いありません。

チーズスライサー

日本人にはあまりなじみがない道具、チーズスライサー。

チーズのブロックを、薄くきれいにスライスするために開発されたアイテムです。

チーズスライサーは、ノルウェーのブランド BJORKLUND (ビョークルン)が1927年に初めて世界に発信した道具として知られています。

今ではヨーロッパ・アメリカをはじめ、世界じゅうに広まっていることから、ノルウェー人はチーズスライサーを「ノルウェーの天才的な発明品」と、誇りに思っているようです。

家庭で必ずひとつは常備されているほど、日常的に使われています。

特に活躍するのは、ノルウェー独特のブラウンチーズという、キャラメルのような風味のする、ヤギミルクのチーズを食べるとき。

ワッフルやパンの上に、くせのあるブラウンチーズをあわせるには、きれいに薄くスライスすることが重要なポイントとなります。

スカウグムの手仕事による、上品な佇まいのチーズスライサーは、流れるようなフォルムのハンドル部分が握りやすく、力の加減や角度を調節しやすいようにつくられています。

チーズスライサーを初めて使う人は特に、力の加減がわからず、うまくスライスできないものですが、スカウグムのチーズスライサーは、余計な力を入れなくても上手にスライスできる仕様です。

長年の間、職人によって追及された完璧な形が実用性とうつくしさを両立させ、毎日の食事やおやつの時間を快適にしてくれます。

CAPSULE COLLECTION(カプセル・コレクション)

建築分野での活躍が多くみられる Snøhetta(スノーヘッタ)とのコラボレーションによる、テーブルウェアのコレクションです。

真っ白な陶器のプレートやカップ、ガラス製のぬくもりある花瓶といったラインナップが並びます。

「カプセルコレクション」とは、アパレル・ファッション業界でよく用いられる用語のひとつ。

小規模なアイテム数を展開する、ブランド内のコレクションのことを指します。

毎日使うカトラリーにあわせた食器や、部屋に季節の移ろいをもたらす花器を人々に届けたい、という思いから、日々のさまざまな場面に溶け込むようにデザインされています。

暮らしにそっと寄り添う「長く使える道具」を目指した、シンプルでベーシックな形の食器や花器は、部屋のテイストや使用場面を問わず、飽きのこないデザインです。

職人の丁寧な仕事で、上質な暮らしを演出するSkaugum(スカウグム)

1943年のはじまりから、今も変わらず職人の技術を継承し、クオリティの高いカトラリー・テーブルウェアをつくりつづけるスカウグム。

ノルウェーの伝統的なクラフトを後世に伝え、暮らしに寄り添うデザインを発信しています。

スカウグムのデザインには、毎日使うものだからこそ美しく確かな道具を手にしてほしい、という誠実な思いが込められています。

多くの人々の日常に溶け込み、日々の食事やお茶の時間を楽しくしてくれ、生活の質をより上質にしてくれるスカウグムのデザインを、ぜひ一度手にしてみて下さい。

持ちやすさと使い心地のよさに、思わずうっとりするはずです。

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