DIY・ミニマリストにぴったり!小さな家「タイニーハウス」って?

シンプルな環境で暮らしたい・自分やカップルで生活できる小さなスペースがほしい・大きな家を購入するには抵抗がある…。

近年、リモートで仕事ができるノマドワーカーや、ミニマリスト的な生活を求める人が増え、「タイニーハウス」の静かなブームが巻き起こっています。

アメリカを発端に、瞬く間に世界に広まり、小さな家で快適な日々を過ごすことに憧れを抱いている人も多いでしょう。

日本でも実践する人が増えているタイニーハウスのある暮らしを、手に入れてみませんか?

タイニーハウスとは

タイニーハウス

タイニーハウスとは、英語で「Tiny House(小さな家)」を指し、一般的な住宅よりもミニマルな住居のことです。

サイズはさまざまで、3畳程度のものから 6畳以上まで、幅広いバリエーションが存在します。

タイニーハウスの明確な定義はありませんが、アメリカでは全体の面積が 37平方メートル(約24畳半)以下の住居を「タイニーハウス」と呼ぶようです。

近年は若い世代を中心に、必要最低限の設備と持ち物だけで暮らしたい!と、タイニーハウスの需要が増加中なのだとか。

日本でも、少人数の住居やセカンドハウスとして、じわじわと注目を集めています。

アメリカでタイニーハウスが生まれたワケ

アメリカでは、1970年代から徐々に一般家庭の面積が大きくなりつつありました。

収入の増加と共に「家は大きければ大きいほど良い」という考え方が主流となったのです。

しかし、2007年のバブル崩壊と翌年リーマンショックが重なり、人々のお金に対する意識を変わっていきます。

「お金をどんどん稼ぐ」ことを善としていたそれまでの生活スタイルを離れ、消費社会に捉われず自由に生きる道を選ぶ人々が、タイニーハウスを選択しました。

いま世界では、大量消費の既存システムに疑問を持った人々が、必要最小限のものだけで暮らすことに幸せを感じられる、と気付きはじめているのです。

タイニーハウスと、ほかの呼び方との違いは何?

ところで、タイニーハウスと似たような言葉にがいくつか存在します。

スモールハウスは、タイニーハウスと同意義で使用されることが多いため、特に分けて考える必要はなさそうです。

またモバイル型と呼ばれるタイニーハウスは、家ごと移動ができるタイプ。

移住や引っ越しの際、トラックなどに積んで運べるため、建て直しのコストを考えて洗濯する人もいるのだとか。

トレーラーハウスは、可動式住居のことで、基盤部分に車両が付いています。

コンパクトな住居を丸ごと車で運べ、旅をしながら暮らしたい人に向いているタイプです。

コンテナハウスは、船の貨物コンテナを改良した住まいを指し、タイニーハウスとは分けて考えられています。

タイニーハウスのメリット

タイニーハウス

コンパクトでシンプルな暮らしを求める方にとって、タイニーハウスは魅力が多いのではないでしょうか。

自分の生活スタイルに見合った家探しは、誰にとっても大切なことです。

とはいえ、まだまだ日本ではタイニーハウスの魅力が知られていないのも事実。

ここでは、3つのポイントに絞った「タイニーハウスの魅力」をご紹介します。

コストがかからない

まず第一に、タイニーハウスは一般住居に比べて低コストだということです。

通常の住居購入に必要な頭金程度の予算があれば、ローンを組まなくても憧れの一軒家が手に入ります。

セルフビルドや組み立てキットタイプを選べば、さらにコストを抑えることも可能。

節約したぶん、すこし贅沢な食事をしてみたり、学びにお金をかけるのもいいですね。

タイニーハウスを建てた後も、ガスや電気といった維持費が安く、長い目で見ても嬉ことづくしです。

シンプルライフの実現

タイニーハウスは、なんといってもその小ささが魅力です。

スペースが狭いため、必然的に持ち物が少なくなり、すっきりシンプルなミニマリストライフを実践できます。

また部屋が小さく、普段の掃除もラクラク。

モノが多い=豊かな暮らしではないということを、タイニーハウスでの暮らしを通して実感できるはずですよ。

DIYがしやすい!

自分や大切な家族とのスペースを、時間をかけて改良したい・もっと住みよくしたいと思うもの。

タイニーハウスは基本的に持ち家の場合が多いでしょう。

複雑な設計が少なく、DIYによるセルフリノベーションを行ないやすいのがメリットです。

オリジナルの個性を出すもよし、機能性を重視してカスタムするもよし。

小さな家だからこそ、無限に理想を追い求められるのです。

タイニーハウスを建てる際に注意したいこと

タイニーハウス

いよいよタイニーハウスを建てよう!と思いが強くなったら、事前の確認事項チェックが必要ですよね。

タイニーハウス建設の予算は、広さやメーカーによって異なります。

自分の予算や理想の間取り・デザインにあわせて選ぶのがおすすめです。

それ以外にも、ちょっと気にしておきたい注意点を見てみましょう。

タイニーハウスを建てる=建設費用だけではない

一般的に日本では、10平米以上の大きさを建てる場合、建築確認申請が必要です。

タイニーハウスを建てる前の、業者の方による事前調査などで、さらに費用がかかることも。

建物が建てな小さくても立派な資産になり、固定資産税が関わってきますので、事前のチェックをオススメします。

自治体や市町村によって計算方法・ルールが多少異なるようですので、よく確認してからタイニーハウスの建設を進めましょう。

インフラ整備はどうするの?

まわりに水道や電気の設備がない場合や、可動式のタイニーハウスは、インフラを整えるのに苦戦することがあるかもしれません。

人によっては、トイレやお風呂を別の場所で済ませることもあるようですが、タイニーハウスだけで完結させたいのであれば、まずは地域の業者さんに問い合わせてみるのが一番です。

また、屋根に太陽光パネルを設置して最低限の電力をまかなったり、トイレをコンポスト形式にするといった工夫もいいですね。

無駄のない暮らしを実現する、タイニーハウス

小さくても最低限の設備とスペース・持ち物があれば、それで十分。

モノに溢れる現代社会において、シンプルライフこそに幸せがある!と気づかせてくれるのがタイニーハウスです。

自分だけ、もしくは大切なパートナー・家族と快適な日々を送るのに、大きなスペースや便利なアイテムは、決して必須ではないのかもしれません。

タイニーハウスは「あるもので満足する暮らし」を実現するのに最適な手段です。

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