BOHO(ボーホー)インテリア

via The Spruce with respect

部屋は毎日過ごす空間だからこそ、雰囲気づくりが大切です。

しかし「ベーシックな家具やインテリアだけでは味気ないけれど、民族柄の取り入れ方がよく分からない」という方もいるでしょう。

また、すこし個性を出したくても、ボヘミアンなアイテムは主張が強すぎるのでは?と難しく感じるのかもしれません。

欧米を中心に近年人気を集めている「Bohoスタイル」を取り入れれば、個性的で落ち着く空間づくりを実現できますよ。

ボーホーインテリアの参考になる画像は下記のページにまとめていますので、あわせてご覧くださいね。

ボヘミアンな雰囲気が魅力たっぷり!ボーホーインテリアの参考例
形式にとらわれない自由奔放なイメージのあるボーホーインテリア。ボーホー(BOHO)とは、ボヘミアン(Bohemian)と、アメリカ・ニューヨークのソーホー(SOHO)を組み合わせた造語です。つまりボーホーインテリアは、都会的なスタイ...

Boho(ボーホー)スタイルとは

Boho(ボーホー)とは、国や地域を問わない自由な雰囲気と、都会的で洗練されたムードをかけあわせたインテリア・スタイルのこと。

もともとは、「自由な生活スタイルを持つ人」を指すフランス語Bohémien(ボヘミアン)に、ニューヨーク州の町・Soho(ソーホー)をかけ合わせた言葉です。

20世紀半ばごろから、主にアーティストやライター・ミュージシャンのような、ノマド的な暮らしを送る人に向けて用いられるようになった「ボヘミアン」。

同時に、主にフランスから渡ってきたボヘミアン&ヒッピーのカルチャーがアメリカで栄え、ボヘミアン・コミュニティの一大拠点となった町が、ソーホーでした。

モダンでスタイリッシュなアイテムが増える中、肩ひじ張らず適度にナチュラルで開放的な雰囲気を求め、個性を表現したい方にぴったりのスタイルがBohoです。

Boho Chic(ボーホー・シック)の意味

ところで、Bohoスタイルによく似た「Boho Chic(ボーホー・シック)」という言葉を見かけることがあります。

Chic(シック)はフランス語で「スタイリッシュ・エレガントな」といった意味を持つ言葉。

Bohoスタイルより更に洗練されたデザイン・インテリアでまとめたスタイルを指します。

Bohoに比べると、グリーンやペールトーン・ホワイトといったニュートラルで落ち着いた色あいが多く、まとまりのある印象です。

Boho(ボーホー)スタイルを取り入れる5つのヒント

Boho(ボーホー)スタイルは、人によってさまざまな解釈・イメージがあります。

ボヘミアンな空気を出せる民族アイテムは手仕事が多く、世界にひとつだけの個性を表現することができるため、アレンジは無限大。

だからこそ「何を、どんなふうに取り入れればいいのか分からない」という方もいるでしょう。

ここでは、誰もが気軽にBohoなムードを引き出せる、5つのヒントをご紹介します。

スタイリッシュさとボヘミアンなアイテムを、バランスよくミックスさせることが大切なポイントですよ。

色々なパターンと素材を組み合わせる

Bohoムードに欠かせないのが、民族的なエッセンスを取り入れたアイテムです。

特に異国の雰囲気がただよう、中東やアフリカ・南米といった地域の先住民族や放牧民による織物で、ボヘミアン度がアップします。

キリムやギャッペ・ペルシャ絨毯のようなテキスタイルを用いるのもおすすめです。

クッションやタペストリーは、ひとつの素材にこだわらず、コットン・ウール・ジュートのような、複数のマテリアルがミックスしたものを選ぶと、あたたかさとリラックス感を演出できます。

混沌とした雰囲気にならないよう、部屋全体に取り入れる色数を絞ると、まとまりが出ますよ。

初心者は、テーブルマットやクッションカバーなど、小さなサイズのテキスタイル・ファブリックから始めるといいでしょう。

ナチュラルなアイテムで、スタイリッシュさにアクセント

都会的で洗練された雰囲気をベースに、自然素材のインテリアや家具を加える、といったイメージだと、Bohoスタイルを作りやすいかもしれません。

たとえば、植物の蔓で編まれたバスケットや椅子・ランプなど。

あるいは、マクラメや手織りの壁掛けを取り入れるだけで、雰囲気がガラリと変わります。

過度に主張の強いアイテムばかりを置くのではなく、あくまでもすっきりと、カジュアルに仕上げるのがポイントです。

無機質になりやすいモダンなインテリアに、自然のぬくもりを感じられるアイテムをあわせることで、いつまでもくつろぎたくなるような、力の抜けたムードが生まれます。

さまざまな国・地域のエッセンスを

ふらりと旅をするように暮らすボヘミアンの雰囲気を演出するには、ひとつの国や地域にこだわらない、インターナショナルなアイテムが有効です。

特に民芸品や手仕事のような、素朴で民族的な空気が漂うものがおすすめ。

ボヘミアン・ヒッピースタイルの中心が19050~70年代であることから、当時に生産されたビンテージアイテムを取り入れるのもよいですね。

時代を超えて愛されるインテリアで、部屋にリラックスしたムードを演出できます。

実際の旅や滞在で手に入れたものを飾れば、現地での時間や人との出会いなど、思い出に浸れるのが魅力です。

気軽にアートを取り入れて、センスと個性を出す

ベッドルームや仕事部屋には、世界じゅうから集めたアート作品で、モダンな空気感を演出するのがおすすめです。

シンプルなアートは古典的なものよりも、コンテンポラリーでモダンなテイストを選ぶと、洗練されたスタイリッシュさをキープできます。

モノクロやペールトーン・スモーキーなカラーが落ち着いた雰囲気にまとまり、ボヘミアンアイテムとの相性が抜群。

絵だけでなく小さな彫刻を置く例もあり、メタルや石でできた、有機的でなめらかな曲線フォルムのアイテムが最適です。

アート作品がひとつあると、自分だけのオリジナルな世界観を表現でき、部屋のあたたかさとスタイリッシュさがぐっと増します。

植物を足して、ピースフルな雰囲気に

部屋に植物があると、よりナチュラルで開放的なムードが生まれ、自由な雰囲気が一段とアップします。

海外のインテリア事例を見ると、大きな鉢植えを置いたり、つる性植物を壁に這わせたりと、大胆ながら不思議と落ち着いた印象を与えるものも。

ちいさな植物で充分ですし、枝を無造作に花瓶に挿すだけでも、無機質な部屋から脱却できます。

好きな植物を選べば、個性が出るばかりでなく、部屋に癒しの空間ができるはず。

自由を愛するボヘミアンのように、緑があるだけオープンでピースフルな心を持てますよ。

モダンさと自由な雰囲気を両立できる、Boho(ボーホー)スタイル

スタイリッシュなデザインも好きだけど、民族的なテイストも捨てがたい…。

Bohoスタイルは、どちらもバランスよく取り入れられるのが魅力です。

都会的なインテリアに、民芸品やアート・植物といったオンリーワンなアイテムを組みあわせれば、自分だけのBohoスタイルができあがります。

いつもの部屋を快適に、ちょっと旅気分も味わえるBohoスタイル。

家事も仕事も楽しくなる、気取らない雰囲気づくりのヒントになるはずです。

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