Charles & Ray Eames(チャールズ & レイ・イームズ)
アメリカのミッドセンチュリーを代表するデザイナー

via Charles & Ray Eames with respect

Charles & Ray Eames(チャールズ & レイ・イームズ)は、アメリカのデザイナー、建築家。
チャールズ・イームズと、妻であるレイ・イームズの夫婦によるユニットデザインチームです。

合板やプラスチック、金属といったさまざまな素材を使い、数々の有名な作品を生み出してきました。
華やかでポップな、アメリカのミッドセンチュリーの代名詞的な存在のデザイナーです。

チャールズ & レイ・イームズのこれまでの歩み

1940年、ミズーリ州・セントルイス出身のチャールズとカリフォルニア州・サクラメント出身のレイは、クランブルックの美術アカデミーで出会いました。

お互いの才能を認め合い、同じものからインスピレーションを動かされるところに惹かれ合った 2人は、翌年結婚します。

その後、チャールズのデザインする家具にほれ込んだ多くのインテリアメーカーによって彼の争奪戦が始まり、中でも HermanMiller(ハーマン・ミラー)のディレクター、ジョージ・ネルソンの熱烈なオファーに押されたイームズ夫妻は、1946年に同社から初のコラボレーション商品として「イームズプライウッドチェア」を発売。

以降、チャールズ & レイの名で「イームズシェルチェア」、「イームズワイヤーチェア」等、比較的手ごろな価格設定の椅子を次々と生み出します。

1956年になると、「イームズラウンジチェア」を筆頭にハイコストにはなってもより機能性、快適さを追求したアイテムを手がけるようになり、それらも含めて2人の作品は家具ブランド業界においてさらなる人気を獲得。

チャールズが 1978年 8月21日、レイがその 10年後の同日に亡くなるまでハーマン・ミラー社からのみ、数々の名作を誕生させました。

チャールズ & レイ・イームズのこだわり

イームズ夫妻は、家具を手がけるうえで “グッドデザインを安価にだれにでも” というコンセプトを最も大事にしており、すべての作品に対して常に一貫した姿勢でむき合ってきました。

素材を生かすだけでなく、できる限り機能性を充実させようという彼らのものづくりの精神は、アメリカのモダン家具の発展に大きく貢献したといえるでしょう。

流行を先取りしようとするよりも使い手が長く愛用することを重視し、定番のスタイルをベースに制作された椅子やテーブルからは、見る人のこころを落ち着かせる独特の雰囲気があふれ出ています。

外見もそうですが、実際に座ってみるとそのこだわりがひしひしと実感できると思いますよ。

チャールズ & レイ・イームズがデザインした代表的な家具

アメリカの家具デザインをリードし続けてきた人気ブランド、チャールズ&レイ・イームズ。

世界的に有名なデザイナー家具の多くは、同ブランドの提供したアイデアから生まれたものです。
その中で特に高い知名度を誇るアイテムたちは、具体的にどのような魅力によって使い手を魅了してきたのでしょうか。

イームズ夫妻のこだわり溢れる椅子やテーブルが世界中で愛され続ける理由を紐解くべく、その特徴デザインの魅力に迫りたいと思います。

イームズシェルチェア

イームズシェルチェアは、イームズ家具を象徴する製品です。
テレビや雑誌などでも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

イームズは 1950年代に、アメリカの家具ブランドである HermanMiller(ハーマンミラー)から依頼を受け、数多くの家具をデザインしました。

ハーマンミラーは現在もイームズシェルチェアの生産をつづけています。
その魅力は快適な座り心地と使い手のどんな生活スタイルにも適応可能なフォルム、さらに豊富なカラーバリエーションまで多岐にわたり、まさに “理想的な椅子” をかたちにしたアイテムといっても過言ではありません。

耐久性にすぐれたプラスチック製の座面は、安定感ばつぐん。
使い手の人生に長く寄り添い、くつろぎの時間を与えてくれることでしょう。

ラウンジチェア & オットマン

こちらもイームズを代表する家具の 1 つで、映画やドラマでもよく使われています。

こだわり抜かれたディテールにより、座るだけでも疲れが取れていくほどの感覚を体験できるので、自宅でリラックスしたい時にぴったりです。
芥川賞を受賞した、お笑いタレントの又吉 直樹さんも愛用されているとテレビでおっしゃっていました。

落ち着いた色合いと飽きのこない形状は、インテリアファンにとって憧れアイテムですね。
見た目通り、ふかふかで快適なクッションがなんともゴージャスな印象をもたらします。

世代を越えてこれから先も長く使いつづけられる点で、今日も多くの現代人を魅了するチェアです。

イームズプライウッドコーヒーテーブル

チャールズとレイが共同で家具製作をするようになって、間もない頃に発表されたコーヒーテーブルです。
シンプルで洗練されたフォルムが目を引くアイテムで、リビングでくつろぐ時間をほど良い存在感でいろどってくれます。

夫妻による模索の末、完成されたユニークな丸い天板は設置された部屋にやわらかな印象をプラス。

板の素材は、ウォルナットとナチュラルチェリー、エボニー、ホワイトアッシュの全4種類から選択可能です。
設置場所のイメージを考慮し、ベストなものを選びましょう。

過去にイームズ夫妻が手がけてきたテーブルに合うよう設計されたものなので、おしゃれにこだわる方はセットでそろえても良いかもしれませんね。

イームズハングイットオール

色とりどりのフックに、帽子やアウター等を手軽にひっかけられる「イームズハングイットオール」

その最大の魅力は、おもちゃのようにあそび心たっぷりのユニークなデザインです。
個性的でありながら自宅にもビジネスシーンにもマッチする点が注目され、長期的なヒット作となりました。

ワイヤーを溶接する工程へのこだわりにより、重量のあるものでも容易にかけられるよう、制作されているのがポイントです。

手の届きやすい場所に取り付ければ普段使いのアイテムの準備をする際に手間が省け、かなり楽ちんになると思います。

まとめ

ブランドの誕生から現在までにかけてハーマン・ミラー社からすぐれた商品を多数生み出し、今でも新たなファンを獲得しつづけるチャールズ & レイ・イームズ。
今後どれほどの時が過ぎても、夫妻のこだわり溢れる家具たちは人々のくらしに寄り添い続けることでしょう。

デザイン面、機能性ともにすぐれたアイテムと共にあなたの過ごす毎日をもっとすてきに、リラックスできる時間へといろどってみてください。

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