Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)
美しさと機能性を備えた北欧インテリアを代表する照明器具ブランド

via Louis Poulsen with respect

Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)は、1874年創業のデンマークで洗練された照明器具を生み出し続ける歴史あるブランドです。

ルイス・ポールセンの照明は、自然の光と調和するように深く追求されています。

美しさと機能性を備えたブランド、Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)の魅力をご紹介します。

Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)について

 

ルイス・ポールセンの名作『PH5』シリーズ

北欧家具から連想する照明器具といえば、ルイス・ポールセンのブランド名よりも先にこちらの『PH5』を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

同ブランドのアイテムにおいて最もファンが多く、デンマークの中では「国民的な照明」として親しまれています。

デザイナーのポール・ヘニングセンは、これを生み出した 1958年当時から光の形状や反射条件等を考慮し、UFOの円盤型にもよく似た最高のシェードを完成させていました。

2018年にカラーバリエーションが一新された『PH5』ですが、それらの一部をご紹介します。

PH5 モダンホワイト

現代の住まいに合わせてつくられた『PH5 モダンホワイト』は、他のインテリアとの組み合わせを意識せずとも、おしゃれな空間をコーディネートできるアイテムです。

シェードの形状を固定する金具、反射板ともくすみカラーを採用することにより、ランプのユニークな形状がよりその場に溶け込みます。

明かりを灯している時とそうでない時の印象の変化が大きく変わるところに魅力を感じます。

PH5 クラシックホワイト

発売当初のデザインの良さが最もあらわれている『PH5 クラシックホワイト』。
照明の内側をレッド、反射板をブルーにすることで、ひかりを灯した際に 2色が混ざり合って紫色の明かりが生まれる仕掛けには、デザイナーのあそび心を感じます。

『PH5』シリーズ内では同様の設計がされているものはないので、オリジナリティがあふれた製品です。

PH5 カッパー

白色と銅製のシェードが織り成すシンプルなビジュアルが魅力の『PH5 カッパー』。

経年劣化で銅がすこしずつ赤みを帯びてくるので、それによる印象のちがいを楽しめめます。
周囲に置く家具を、ランプがもたらすイメージに合わせて変化させても楽しいでしょう。

使い込むほどに味が出るので、長年愛用したい製品です。
ヴィンテージ好きにはもちろん、あかりを点けていない時にも美術品さながらのデザインが上質な空間づくりをかなえてくれます。

PH5 グラデーション

青色、緑、オレンジなど、全 6色の豊富なカラーバリエーションが楽しい『PH5 グラデーション』。

ひと作品中のシェードに同一色のみで濃淡を生み出すことにより、空間のアクセント的な要素を担うように制作された製品です。

下に行くほど優しい色味になっていくグラデーションは、全体を軽いイメージにまとめ、目立ちすぎを防止してくれる点も魅力のひとつ。

個性的であって、無難な一面も備えた飽きの来ない照明をお求めの方にはぴったりのランプといえるでしょう。

ルイス・ポールセンの代表的なデザイナー

照明ブランドとして確かな地位を築き上げたルイス・ポールセンが歩んできた歴史において、デンマークの代表格ともいうべきアーティストたちの持つすばらしい技術は欠かせないものでした。
世代を超え、今日でも発売されているシリーズは彼らによる賜物であると共にどんな時代、くらしにも寄り添うすぐれたデザインであることを証明している作品とも言えるでしょう。

ここでは、同ブランドが発表してきた魅力的な作品内で、使い手の心をつかみ続ける洗練された商品を生み出し、その名を知らしめる有名デザイナーたちの作風や生い立ちについて解説します。

Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)

前項でご紹介した『PH5』シリーズをはじめ、電球のあかりが反射して美しい陰影を生み出す『PH スノーボール』、細かい花びらをかたどったような72枚ものシェードがひとつのつぼみを織り成す『PH アーティチョーク』など、ルイス・ポールセンの照明の中でも特に知名度の高いランプを多数誕生させてきたポール・ヘニングセン

北欧のインテリア好きであれば、心ひかれてしまうものばかりが名をつらねており、まさにデンマーク発の照明デザインの開拓者というべき存在です。

女優である母親のもとに生まれたポールは、インテリアだけでなく文章による表現力にも秀でていたので、第二次世界大戦中には亡命先であるスウェーデンでアーティストたちによる組織の中心的役割をになっていたといいます。

ルイス・ポールセンとの共同開発は、彼が亡くなる1967年までつづきました。

ARNE JACOBSEN(アルネ・ヤコブセン)

デンマークの芸術アカデミーを卒業した後、建築家として現場で2年間学び、自身の事務所を構えるまでに実力をつけたアルネ・ヤコブセン
デンマークのモダン様式を手がけたアーティストとして、国内外で高い知名度を誇るデザイナーです。

彼が残した建築作品には、デンマーク国立銀行やSASロイヤルホテルなどがあります。
ちなみに、後にルイス・ポールセンから商品化された『AJ』シリーズは、後者の設計時に併せてデザインされたものでした。

あえて角度をつけることで、スタイリッシュさを加えたシェードは一目見ただけでもアーネの手がけたものだと分かります。

まとめ

自然光を受けた時の印象の変化をテーマとしてきたルイス・ポールセンは、現代でも様々な生活スタイルと相性がいい照明を制作し続けており、それらの多くには同ブランドの発展に欠かせなかったデザイナーたちのこだわりがしっかり残されています。

無難という言葉で終わらず、ほど良いインパクトで空間をいろどってくれる個性豊かなアイテムの中で、住まいにぴったりのものを選び抜いてみてください。

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