目次
プフとは?
プフとは、可愛らしいころんとした丸みを帯びた形が特徴のクッションアイテムのことです。
モロッコ発祥の伝統工芸品である革で作られるプフのほか、近年ではニットで編まれたものなど、様々な色や素材、形のプフがあります。
置物としてだけでなく大きめのものを選んでテーブルにしたり、ソファーと合わせてオットマンとして使ったり、工夫次第で様々な方法で使うことが可能な実用性を兼ね備えたアイテムです。
もともと絨毯を敷いて床に座る文化のあるモロッコのものなので、プフを床に置いて寝転がってもたれかかったり、床置きクッションとしても使えます。
伝統的なハンドメイドの革製プフ
モロッコにおける手作業による革製品作りの歴史は大変長く、現在使われている手法の起源は古代ローマ時代まで遡ると言います。
プフ作りには山羊革が基本的に使われ、染められる色は煉瓦色など落ち着いた色から、鮮やかな色味まで様々です。
一針ずつ手作業で幾何学模様や花柄の刺繍を施されるプフは、その職人技の詰まった美しさでお部屋に素敵な趣きを添えてくれます。
モロッコのレザープフは、現地では中に衣類を詰めるなど収納として使われるので、カバーのみで売られていることがほとんどです。
革製品なので、なめし液のにおいが強い場合がありますが、その場合は陰干ししたり、重曹を布に詰めた物とビニール袋の中に入れておけば消臭効果があります。
匂いが気にならなくなれば、衣類などの収納として使うことが出来る事も嬉しい点ですね。
伝統的なモロッコスタイルのプフでも、本革でなくフェイクレザーで作られているものもあるので、革製品を使わない方でもモロッカンプフが気になる方はぜひ探されてみてください。
様々な素材やデザインから選べるプフ
モロッコの伝統的な革製プフの他に、現在は様々な素材で作られたプフが出ており、インテリアや用途に合わせて選ぶことが出来ます。
ニットで編まれたカバーを用いたプフは、柔らかな可愛らしさでお部屋に程よい抜け感を作ってくれるアイテムです。
また、手織りのオールドキリムを使った布製プフは、お部屋に彩りやエスニックな雰囲気をお部屋に添えてくれます。
紐を結んで装飾を作るマクラメ編みのプフも、ボーホーインテリアをはじめとして、どんなお部屋にも合わせやすいナチュラルな魅力があります。
素材だけでなく形も丸いもの、四角いもの、筒状のものなど様々です。
ぜひお好きなプフを選ばれてお部屋に置き、ゆったりと素敵な時間を過ごされてください。

プフを取り入れたインテリア参考例
伝統的なプフを合わせたモダンインテリア
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明るい差し色が印象的なモダンインテリアに、モロッコの伝統的な茶色のレザープフを合わせたお部屋です。
モダンな印象のインテリアを大きく変えずに、民族らしいプフで素敵なアクセントが添えられています。
プフの色で選ばれている茶色は、比較的どんな色とも合わせやすい色味なこともあって、周辺のグレーのソファーや明るいカラフルな差し色とも喧嘩せず心地よくバランスが取れていますね。
頻繁に模様替えをされる方も、こうした茶色のプフなら幅広く色のコーディネートを楽しめるのではないでしょうか。
プフとソファーで高さを合わせて、オットマンとしても使い勝手の良さがあります。
プフをサイドテーブル代わりに使ったインテリア
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ダイス型のプフをソファーのそばに置き、サイドテーブル代わりに使っているインテリア。
プフには本やカゴを乗せていて、心地よく過ごしやすそうな空間を作られています。
レザープフや、床に敷かれたエスニックな風合いのラグ、奥のダイニングの木製家具といったアイテムを茶系カラーで揃えて選ばれているので、すっきりと空間に統一感と広がりが感じられます。
異素材のアイテムを混ぜて配置しているのも、お洒落なメリハリとなっている興味深い点です。
黒地のブランケットや赤系のクッションカバーといったエスニック柄アイテムも、モノトーンと茶色が取り入れられたインテリアとよくマッチしています。
プフと空間全体がすっきりとマッチしている、素敵なミックスインテリアです。
プフをパーソナルチェアとして取り入れたナチュラルリビング
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こちらのリビングでは、ローテーブルのまわりにプフを4つパーソナルチェアのように配置しています。
全体的に背丈の低いアイテムを選ばれていて、限られたスペースを広く見せる工夫が感じられますね。
白をべースに木材やナチュラルな淡色でまとめられたインテリアですが、それぞれプフも形や色が違うものを選ばれているので、空間にリズムが出来ています。
壁の少し上の方に取り付けられた黒枠のフレームインテリアも、色味のバランスを取りながらお部屋のアクセントとなり素敵ですね。
緑の観葉植物も添えられた穏やかなリビングで、プフを使ってゆっくりとくつろげそうです。
L字ソファとプフの組み合わせ
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L字型ソファーと、リビングテーブルを挟んでプフを配置したリビングインテリア。
モロッコのクラシックなラグを使って作成された長方形型のラグは、床に敷かれたピンクベージュ系のラグと色味がそろえられ、空間を広く見せています。
プフのサイズも一人用としては大きめのサイズとなり、ゆったりと使うことが出来ますね。
ピンク系や白色などで色を限定しながらコーディネートされた空間は、民族らしいアイテムを使いながらもモダンさが失われていません。
エスニック柄アイテムを上手に取り入れながら、シンプルかつ程よい甘さが印象深い魅力的なボーホーインテリアです。
モノトーンインテリアにプフを取り入れたユニークなお部屋
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モノトーンでまとめられたお部屋のアクセントとして、プフが活用されているインテリア。
ニットで編まれた温かい印象の丸いプフと、麻の一種であるジュート素材を使ったナチュラルなプフの2種類をリビングに置かれています。
プフによって、柔らかな雰囲気やメリハリが加わって、無機質になり過ぎない心地よさをお洒落にインテリアに取り込まれていますね。
直線や曲線のラインのデザインが個性的な黒色のフロアライトやローテーブルといったアイテムを取り入れることで、白色べースの空間がすっきりと引き締まります。
モダンなインテリアにプフが素敵にマッチしている好例です。