海外インテリアで見かけるお洒落なアイテムとして、再び注目を集めているマクラメ編みアイテム。
紐を編んで作る風合いはナチュラルかつ自由な遊び心が感じられ、アイテムで一点インテリアに取り込むだけでも、お部屋の印象が柔らかく変わってきます。
マクラメとは何か、ルーツにまつわる話も踏まえて、人気のマクラメ編みのアイテムをこの記事ではご紹介していきます。
ボヘミアンな印象を素敵に添えてくれるマクラメ編みアイテムを確認しながら、すぐに取り入れたくなる理想のアイデアを見つけていきましょう。
目次
マクラメとは
マクラメとは、アラビア語で「結ぶ」という意味の「ムカラム」が名前の由来とされる、紐を結んで模様を作りながら装飾品を作り上げる装飾編みのことです。
例えば、色とりどりの刺繍糸を編んで模様を作る、お守りのミサンガもマクラメの一つ。
最近ではお洒落なマクラメを使ったインテリアアイテムとして、植物プランターを吊るすプラントハンガー、壁掛けタペストリーなどで取り入れるのもトレンドとなっています。
天然石を細い紐でマクラメを施して装飾したネックレスなど、マクラメのアクセサリーも根強い人気があります。
マクラメの編み方のバリエーションは沢山あり、それらを組み合わせることで好きな模様を形作っていくことが出来るのもマクラメの魅力です。
マクラメの歴史
諸説ありますがマクラメの歴史は大変古く、中世の7~8世紀にイスラム文化圏においてラクダの背中に麻袋を結んだ方法が始まりだと言われています。
この指で紐を結ぶマクラメの技術は、農耕道具作りや住居建設のためなど人間の衣食住に関することに使われながら、人々の生活に合わせて発達していきます。
大航海時代になり世界の一体化が進むと、マクラメは船乗りたちによって世界各地に伝えられて、それぞれの場所で取り入れられていきました。
18世紀のイギリス宮廷では、繊細で優美なマクラメ装飾を衣服の縁に施し身に着けることが貴婦人のたしなみとされるなど、時代とともに世界各地で装飾品としての美しさにその魅力が見出されていきます。
マクラメとヒッピー文化
1960年代以降にはアメリカ西海岸のヒッピー文化のもとマクラメ編みが大流行します。
プラントハンガーなどのインテリア雑貨や、ヘアバンドなどファッションアイテムとして、概念に縛られないようなマクラメを使ったボヘミアンスタイルが人気を集めました。
中南米においては、先住民族から受け継がれながら、現在においても世界各国から集まったヒッピーや旅人が路上で天然石を使ったマクラメ編みアクセサリーなど製作し販売しながら生活し、旅しているといいます。
日本人の方も旅人として現地を訪れマクラメ編みの魅力に触れた方が、帰国後マクラメ編み作家として活動されるケースもあり、このようにマクラメ編みの文化が受け継がれ広がっていくのも興味深いですね。
日本でもマクラメが再びボーホーインテリアで流行
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日本においてもマクラメは昭和以降、幾度か脚光を浴びています。
昭和以降リリアンを使ったマクラメ編みが流行ったり、1970年代後半の DIY ブーム時にボヘミアンスタイルのお洒落なアメリカから入ってきたインテリア雑貨として流行ったり、何度かブームが起こりました。
最近では、ボヘミアンな要素を取り入れながらモダンな洗練されたスタイルを持つ、ボーホーインテリアに使われるアイテムとして、マクラメが再度注目されています。
海外においてボーホーインテリアの人気は根強く、ボーホーウェディングという、マクラメ編みのタペストリーなどの飾りや、ボヘミアンなドレスに花冠をつけるといった自由な結婚式のスタイルが流行るなど、マクラメ熱が高まっている状況です。
ナチュラルかつ自由な雰囲気を持つ、マクラメの魅力が再発見されています。

マクラメを使ったアイテム例
マクラメ編みを施して作られたアイテムをこちらの章ではご紹介致します。
マクラメの装飾模様を使ったインテリア雑貨をお部屋に取り込めば、今までのインテリアもほんのりとボヘミアンな、また違った雰囲気の装いに変わります。
マクラメを使ったアイテムは、ナチュラルな心地よさをお部屋に添えてくれる魅力がありながら、そのシンプルさでどんなお部屋にも取り入れやすいことも魅力なんです。
気になるマクラメアイテムがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
マクラメ編みのタペストリー
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木の棒などにマクラメで装飾を施したタペストリーは、ナチュラルからエスニックまで様々なスタイルのお部屋に似合い、素敵なアクセントとなる人気のインテリアアイテムです。
結び方の工夫によって出来る模様も多様で、シンプルなものから華やかなものまで様々な雰囲気を持つタペストリーが作られています。
飾り方も壁掛けだけでなく、間仕切りやカーテンとしても使うことができますよ。
マクラメ編みのガーランド
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ひも状の装飾品であるガーランドをマクラメ編みモチーフで作ったアイテムは、お部屋に優しい風合いを添えてくれます。
飾る方法も、壁の飾り棚や窓に渡したり、他のドライフラワーやオーナメントなど異なるアイテムと組み合わせて吊るしたり、お好きにアレンジができるアイテムです。
簡単に取り外し出来るのでお部屋の模様替えにも取り入れやすく、工夫次第で様々に雰囲気を変えられます。
マクラメ編みのプラントハンガー
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植物プランターをマクラメ編みのプラントハンガーを使って空間にぶら下げれば、お部屋に植物を爽やかに飾ることが出来ます。
マクラメ編みのプラントハンガーは、デザインも編み方や色の取り入れ方によって多様なので、お部屋のインテリアと合わせてコーディネートを楽しめますよ。
プラントハンガーはレールなどにS字フックを使って取り付けることが出来るので、床のスペースを取らずに空間を活用して取り入れることが出来る嬉しいアイテムです。
プラントハンガーを使ったハンギンググリーンについては、以下のページで詳しくご紹介しています。

マクラメ編みのコースター
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マクラメ編みで作るコースターは、コンパクトながら編み方次第で様々なデザインを作り出せるアイテムです。
渦巻き型のマクラメコースターは、ほとんど「横巻き結び」という編み方で作るシンプルなデザインながら、手織りの優しい風合いが魅力のアイテムです。
他の人気デザインには「平結び」で作るハート型のコースターがあります。
手作りのぬくもりを活かしたマクラメ編みのコースターを日々の暮らしに取り入れれば、ほっと落ち着ける柔らかな雰囲気をお部屋に添えられます。
マクラメレインボー
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海外の子供部屋インテリアで見かける、縄を使った虹のかたちのオーナメントをマクラメレインボーといいます。
ロープに毛糸を巻くシンプルな作り方で、気軽に出来るハンドメイドアイテムとしても注目されています。
カラフルなものから落ち着いた淡色グラデーションまで、色の組み合わせ方は無限大で、インテリアとコーディネートしながら多様な彩りを添えることが可能です。
壁や流木に吊るしかけて飾ったり、赤ちゃんモビールに使用するのも可愛いアイテムです。
大人の方のお部屋インテリア用としても、虹のモチーフで明るく楽しい雰囲気を作り出せますよ。
マクラメ編みDIYの始め方と学び方
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ハンドメイド初心者だけど、マクラメ編みを自分で作って楽しみたいという方もおられると思います。
そういった方は基本的な結び方だけで作れる小物類などから始めてみるのもいいかもしれません。
マクラメ編みは紐を使った装飾編みの総称なので、材料に使う紐の素材に特に制限はありません。
100円均一で用意出来る紐でも作品を完成させることが出来ます。
紐の素材も、綿のロープや毛糸、麻紐など素材の風合いや用途によって選んでみてください。
特定の作品が作れる材料が揃った作成キットも市販されています。
マクラメの編み方は、市販の本やネット動画などで作り方を学ぶほか、各地で行われているワークショップや教室にて習う、通信講座を受講するといった様々な方法で学ぶことが出来ます。
独学でも基本的な結び方なら無理なく学べるマクラメ編みですが、より高度な作品作りを目指したり、仲間と習う楽しみを見つけたい方は、教室で習う方法もご検討されてみてください。
マクラメ編みアイテムで叶えるナチュラルで心地よいインテリア
紐を手で編んで模様を作り出すマクラメ編みのアイテムは、どんなインテリアにも取り込みやすいナチュラルで素朴な風合いが魅力です。
シンプルながら民族的な自由奔放さを感じさせてくれるマクラメ編みは、ポイントとしてアイテムでインテリアに取り入れるだけでも、お部屋に穏やかな雰囲気を添えてくれます。
ぜひお好きな方法でお部屋にマクラメ編みアイテムを取り入れて、理想を叶える心地よいインテリア作りにチャレンジされてみてください。