HAY(ヘイ)は、2002年に創業したデンマークのインテリアブランドです。
ムダのないシンプルなデザインの家具、キッチンツール、照明、テキスタイルを中心とした、幅広いインテリアアイテムを発信しています。
すでに世界で一目置かれた存在となり、北欧デザイン界をいち早くリードしています。
HAY(ヘイ)のはじまり
インテリアブランド HAY(ヘイ)は、2002年に Rolf Hay(ロルフ・ヘイ)によって創立されました。
翌年、ドイツ・ケルンで開催された見本市に出展すると、シンプルながらもどこかレトロな雰囲気の漂うデザインと、使い手のことまで考え抜かれた高い実用性が評価され、瞬く間に世界中の注目の的となりました。
50~60年代の北欧を中心としたデザインを大事にしつつ、アート・建築・ファッションの3つを軸にインスピレーションを得ている HAY(ヘイ)。
時代の精神を取り入れながら、つかう側をあっと驚かせるアイディアと、実用性との絶妙なバランスが両立したデザインを提案しています。
HAY(ヘイ)の主なラインナップ
HAYでは、暮らしの中のあらゆる道具をデザインしています。
その分野は多岐にわたり、ソファやテーブルといったインテリア、照明器具、キッチンツール、ステーショナリー、布製品が代表アイテムとして挙げられます。
家具・インテリア
生活の場と仕事の場の境が曖昧になりつつある、現代人の生活に合わせて、どんな環境にもよく馴染み、それでいて”使える”家具やインテリアを多く取り揃えています。
たとえばチェアは、豊富なパターンで選ぶ楽しさも味わえるシリーズ『A COLLECTION(エー・コレクション)』は、デンマーク人デザイナー Hee Welling(ヒー・ウェリング)によるものです。
どこかレトロさを感じるモダンなデザインを基調に、腰掛部分・脚部分それぞれの素材や色、形が少しずつ異なる椅子を提案しています。
スチール、プラスチック、オーク材などさまざまな素材の組み合わせによって、道具の印象や使い勝手が変化する、デザインの面白さも伝えてくれるシリーズです。
高いデザイン性が評価され、ヒー・ウェリングはこのシリーズで、デンマークやアメリカでデザイン賞を受賞しました。
オフィスや家庭のほか、ラウンジやバーに置くことも想定され、活用場面の幅広さに対応できる『A COLLECTION』の椅子は、誰が座っても安定するよう、緻密に計算されていることがポイントです。
素材や形にあわせて、リラックスできる、あるいは背すじをピンと伸ばしたくなるような、表情豊かな椅子で、選ぶところからユーザーを楽しませてくれます。
照明器具
モダンでスタイリッシュなアイテムを多く手がける HAY(ヘイ)の照明器具は、ごく普通の家庭やオフィス、店舗といった、場所を選ばずに使えるシンプルさが魅力です。
オリジナルデザインのほか、かつて世界中のデザイン賞を総なめにしたアメリカ人デザイナー George Nelson(ジョージ・ネルソン)のデザインを『NELSON(ネルソン)』シリーズとして復刻販売する、といった試みも行っています。
2020年 11月には、無印良品の商品デザインで有名な、日本人デザイナーである深澤直人(ふかさわなおと)とのコラボレーションによるコレクション『PAO(パオ)』を発表。
モンゴル先住民族の移動式住居にインスピレーションを受けたという、ぽってりと柔らかなフォームが特徴的なデザインは、ガラス職人の手によって丁寧につくられています。
常に新らしいデザイン手法や制作工程を求めつづける、 HAY(ヘイ)ならではの柔軟な思考と行動力で、多くの人々に驚きと発見をもたらしています。
キッチンツール
多彩で落ち着きのある色づかいと、少し丸みのあるフォルムが魅力の食器やカトラリー、トースターといった小さな家電は、人気シリーズ『SOWDEN(ソウデン)』によるものです。
同シリーズのデザイナー George Sowden(ジョージ・ソウデン)は、イギリス出身。
ここまで読んだ方はすでにお気づきかもしれませんが、HAY(ヘイ)の魅力をひきだす秘密は、世界中のデザイナーがデザインを手がけているところにあります。
一貫してシンプルでありながら、デザイナーの個性に溢れたキッチンツールで、快適な使い心地と、彩り豊かな食卓空間の楽しさを教えてくれます。
ステーショナリー
家具やキッチンツールに比べると、その小ささからインパクトはやや劣りますが、実は隠れたファンが多いのが、HAY(ヘイ)のステーショナリー。
メタル製のおしゃれなデザインが人気のはさみやクリップ、デザイナーやアーティストとのコラボレーションも多いノートブックといったアイテムは、今まであるようでなかった、新しいアイディアに溢れたアイテムばかりです。
ユニークなデザインが得意な HAY(ヘイ)には、おもしろアイディア満載のステーショナリーアイテムが並びます。
たとえば、普通なら紙箱にどっさり入って売られている輪ゴムですが、HAY(ヘイ)の手にかかると、白黒の輪ゴムを交互に引っかけたボール状に仕上がります。
インパクトの強い見た目からは想像できないかもしれませんが、実はひとつずつ確実に輪ゴムをとることができ、しかもコンパクトなので置き場や収納場所に困らない。
機能性・実用性に大変優れたデザインの輪ゴムボールです。
斬新で優れた発想の源が、アートやファッションからのインスピレーションであることもうなずけます。
布製品
これまで紹介してきたアイテムのほか、HAY(ヘイ)ではテキスタイルベースの商品も取り扱っています。
クッションやベッドリネン、スリッパ、ブランケットといった幅広いアイテムが並び、どれもシンプルさと使いやすさを兼ね備えたデザインです。
特に、豊富なカラーと柄が揃うブランケットは、メリノウール製の軽くてあたたかい生地に、オランダのデザインユニット『Scholten & Baijings(ショルテン&バーイングス)』が手がけたデザインも含まれ、視覚からも暖かさを感じられるアイテムです。
日常のちょっとした暮らしの道具でも、見た目も使い勝手も大切にしたいユーザーの要望を、見事にかなえてくれます。
シンプルさにスパイスを加えて日常を楽しくする、HAY(ヘイ)のデザイン
ベースはシンプルに、色やフォルムでちょっとしたアクセントを加えるのが得意な HAY(ヘイ)のデザイン。
いつまでも使い続けられる実用性の高いアイテムが並ぶのは、世界中から集まった個性的で才能あふれるデザイナーの力と、使い手のことを第一に考えたブランドの真摯な姿勢の表れです。
創立時から注目されつづける北欧の次世代ブランドの行く先は、これからも目が離せません。