KINNAMARK(シナマーク)
スウェーデンの歴史あるテキスタイルブランド

via KINNAMARK with respect

Kinnamark(シナマーク)は、スウェーデンで 1887年に創業した歴史あるテキスタイルブランドです。

シナマークのテキスタイルは、北欧らしいやさしい色使いのデザインから繊細なパターンのものまで、さまざまなプリントがあります。

また、ヨーロッパで製造された生地はすべて「エコテックス100」の認証を受けており、これは有害な化学物質を使用していないことを意味しています。

KINNAMARK(シナマーク)について

スウェーデンの西に位置する KINNA(シナ)はテキスタイル産地として有名な街です。
そのシナで生まれた KINNAMARK(シナマーク)は、スカンジナビアの文化をベースに様々なインテリアファブリックを生み出しています。

日本では北欧らしいプリント柄に注目が集まりがちですが、海外では遮光性や難燃性に特化した高機能なカーテンにも定評があります。

日本では取扱店がファブリックを輸入し、ユーザーの注文に応じて日本国内でカーテンやクッションカバーに仕上げていたり、ファブリックだけを切り売りしてくれるネットショップもあります。

KINNAMARK(シナマーク)の主なアイテムラインナップ

テキスタイル・ファブリック

KINNAMARK(シナマーク)のファブリックは植物をモチーフにしたパターンが多く、明るくカラフルなものからクリーンでミニマルなものまで、さまざまなデザインがあります。

シナマークにはたくさんのデザイナーがいて、他にはない個性的なプリントを発表しています。
カーテンとしてはもちろんですが、ファブリックパネルに仕上げてインテリア雑貨としても使うことができます。

プレーンファブリック

日本ではプリント柄のファブリックが人気ですが、プレーンファブリック(無地)も、幅広く展開があります。
なかでも「トレビラCS」や「ポリエステルFR」など、難燃繊維で製織したファブリックの種類が豊富です。

ほとんどが無地かジャガード柄ですが、さりげない無地感覚のプリント柄もあります。
遮光性のよいファブリックも多く、遮光率 100%タイプの製品も並びます。

プリントファブリック

シナマークのプリント柄には長い歴史があります。
デザイナーの多くが北欧出身で、北欧文化の伝統をベースにしたプリント柄を発信し続けています。

多くは厚手の綿素材で作られていて、カーテンからクッションカバーまで、トータルコーディネイトできるようになっています。

こちらのプリントファブリックは『MONSTER』というブランドで展開されています。
日本では、ベティ・スベンソンがデザインした、明るくカラフルなプリント柄に人気が集まります。

カスタマイズされたファブリック

シナマークにはたくさんのファブリックが用意されていますが、オーダーメイドも可能でデザインもカスタマイズしてくれます。

お部屋のインテリアをまるごと希望どおりにトータルコーディネイトしてくれることが、シナマークの素晴らしいところですが、公式サイトから英語でやり取りを行う必要があるなど、残念ながら日本では実現することが難しいのが現状です。

KINNAMARK(シナマーク)のデザイナー

KINNAMARK(シナマーク)には、北欧出身のデザイナーがプリント柄を提供しています。
ここでは有名なデザイナーを紹介します。

ベティ・スベンソン(Betty Svensson)

ベティ・スベンソン(Betty Svensson)は、イエテボリ大学デザイン工芸校で学び、1983年からフリーランスのデザイナーとして活躍しています。

数少ない手描きのデザイナーで、ガッシュ、水彩、インク、チョークなど様々な技法を用いています。
シナマークのプリントの中でも代表的なサークルフラワーは、彼女の手によるものです。

可愛らしいイメージのものが多く、キッチンや子供部屋のインテリアに取り入れられています。
植物をポップに表現した柄が得意で、インテリアテキスタイル、壁紙、ペーパークラフトの商品化を手掛けています。

また、サークルフラワー以外にも、『HARVEST』や『タヒチ』といった作品が有名です。

セシリア・ベルトリング(Cecilia Bertling)

セシリア・ベルトリング(Cecilia Bertling)は、アーティスト兼デザイナーです。
その活動はインテリアだけにとどまらず多方面にわたりますが、主にモロッコとモロッコの女性をイメージした、色鮮やかな作品が特徴です。

『フロリダ』や『Flwowery』は彼女の代表作です。
日本人が連想する「北欧らしさ」からは遠く離れたプリント柄ですが、魅力にあふれる画風で海外での人気は高いデザイナーです。
シナマークのプリント技術も素晴らしく、セシリアの筆運びが細部まで表現されています。

ルイーズ・ヴィデリュク(Louise Videlyck)

ルイーズ・ヴィデリュク(Louise Videlyck)は、2005年頃からフリーランスのデザイナーとして活動しています。
シナマークの『Frutti』や『Java』は彼女の代表作です。

美しい水彩で描く植物柄を得意とし、ホームテキスタイルを中心に写真、絵画、インテリア製品のデザインと、多岐にわたる作品を手がけています。

2017年には『RidsportEM(北欧で人気の乗馬競技)』のジャンプ障害物のデザインを手がけて話題になりました。
「自然の全てがインスピレーションの源である」と彼女は語っています。

KINNAMARK(シナマーク)のプリント柄

KINNAMARKの代表的なプリント柄を紹介しましょう。

CIRKELBLOMMA(フラワーサークル)

ベティ・スベンソンらしく、レトロな花がならんでいます。
カラフルですが、すっきりとタイトな柄なので、インテリアカーテンだけではなく、ベッドカバーやクッションまでお揃いでそろえても素敵で、子ども部屋にもすんなりとなじみます。

FLORIDA(フロリダ)

デザイナーのセシリア・ベルトリングの代表作です。
モロッコをイメージにした柄で、鮮やかで深い色合いが印象的です。

このモロッコの女性のモチーフはセシリア自身もお気に入りのようで、他の絵画などでもたびたび用いられています。
シンプルな部屋の壁に絵画のように飾ったり、BOHOスタイルにもフィットしそうです。

JAVA(ジャバ)

ルイーズ・ヴィデリュクらしい、絵画のように美しい植物柄です。
水彩画のタッチが柔らかく、印象的なプリントながら、お部屋のインテリアに溶け込むような上品なイメージです。

北欧ではカーテンにせず、「INTERIOR HANGING FABRICS」という扱いなので、ファブリックパネルのような壁に飾るものというイメージでしょう。

まとめ

KINNAMARK(シナマーク)は日本での知名度はそれほど高くありませんが、海外ではハイブランドとされ、インテリア好きの方は季節ごとにカーテンまで替えることもあるそうです。

カーテンを一式変えることは大変ですが、ファブリックパネルに仕上げて四季ごとに飾ってみるのも素敵ですね。

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