Klippan(クリッパン)
スウェーデンの歴史あるテキスタイルブランド

via Klippan with respect

Klippan(クリッパン)は、スウェーデンで 1879年に創業した、歴史あるテキスタイルブランドです。

スウェーデンの長い伝統を持つテキスタイルの技術と、現代的なデザイン、高い品質を融合させ、誰にでも使いやすいアイテムを揃えているのが、クリッパンの最大の特徴です。

なかでも代表アイテムとなるクリッパンのブランケットは、ウールやコットンといった天然の素材のみが使用され、エコや環境を意識して生産されています。

Klippan(クリッパン)について

クリッパンは、スウェーデンの小さな町 Klippan(クリッパン)で、紡績工場としてはじまりました。
1879年に Jons Petter Magnusson(ヤン・ペッテル・マグヌッソン)が創業して以来、代々マグヌッソン家によって受け継がれています。

1990年代に入ると、クリッパンはデザイナーとのコラボレーションアイテムを生産するようになりました。

テキスタイルデザイナーの Brigitta Bengtsson Bjork(ビルギッタ・ベングトソン・ビョルク)や、Bengt Lindberg(ベングト・リンドベリ)を筆頭に、コラボレーションによってさまざまなロングセラー商品を生み出しています。

デザインに並んで、クリッパン社が創業当初から大切にしている理念は「サスティナビリティ(持続可能性)・アニマルウェルフェア(動物の健康と権利)・天然素材」です。

ウールをはじめ、オーガニックコットンやリネン、バンブー(竹)といった天然素材を使用し、土から生まれ土に還る、自然の循環を意識したサスティナブルでエシカルな商品づくりを重視しています。

Klippan(クリッパン)の主なアイテムラインナップ

クリッパンでは、主力アイテムのブランケットに加え、天然素材それぞれの特性を生かしたテキスタイル・ファブリック製品やキッチンツールを取り揃えています。

素材の生産の段階から環境に配慮し、地球にも動物にも、わたしたち人間にもやさしいアイテムづくりにこだわるクリッパンのアイテムは、機能性にすぐれ、触り心地も抜群です。
クリッパンのアイテムについて、それぞれご紹介します。

ブランケット

ソファとしても使えるローベッドは、就寝前や休日の朝めざめた時にのんびりくつろげそう。Klippan(クリッパン)のブランケットがしっくり馴染みます。

クリッパンといえばブランケットで有名ですが、代表作ともいえる『SHEEP』や『MOOSE』は、今やブランド象徴する存在です。

どちらも、後述する BENGT&LOTTA(ベングト&ロッタ)として活動する Bengt Lindberg(ベングト・リンドベリ)によるデザインです。

北欧の自然にインスピレーションを受けた、あたたかみのあるパターンは、発表当初から現在に至るまで、世界じゅうの人々に愛され続けています。

また、ムーミンの絵柄がプリントされたシリーズも人気のアイテムです。

素材は主に、厳正な基準でのびのび育てられた羊たちのエコウールラムウール、スウェディッシュ・ウールのほか、ブランケットの丸洗いを可能にするオーガニックコットンが使用されています。

落ち着いた色味をベースにした北欧のあたたかなパターンと、肌にも地球にもやさしい素材の大判ブランケットは、リバーシブルで色の配置が変わるデザインがかわいらしく、子どもから大人まで使える定番アイテムです。

テキスタイル・ファブリック

クリッパンでは、スウェーデンの人気デザイナーたちによるパターンのプリント生地を販売しています。

素材として用いられるオーガニックコットンやリネンは、すべて『OEKO-TEX』という繊維の国際機関による基準をクリアしたものだけを使用しているため、子供が触れても安心の素材です。

IKEA(イケア)のデザインで知られるデザイン・スタジオ『Edholm-Ullenius(エドホルム・ウレニウス)』や、植物や花のパターンが得意な Hanna Wendelbo(ハンナ・ウェンデルボー)といった著名なデザイナーが多くのパターンを手がけています。

身に着ける人やお部屋の雰囲気を華やかに演出しれくてるテキスタイルは、環境に配慮しながらめいっぱい暮らしを楽しめる、一石二鳥のアイテムです。

キッチンツール

クリッパンでは、キッチンで便利に使えるキッチンツールが充実しています。
エプロングローブといったコットン・リネン生地のアイテムのほか、人気パターンがプリントされたバーチウッド(白樺)製のトレイカッティングボードが並びます。

使いやすく実用性の高いキッチンツールは、日ごろの料理の時間が楽しくなりそうです。

羊毛をひとつずつ丁寧にフェルト化してつくられたティーコゼは、ポットや急須にかぶせてけば、お茶を温かい状態に保ってくれる優れもの。

保温性にすぐれたウールのキッチンアイテムは、冬の台所をあたたかくやわらかな空気に包みこんでくれます。

BENGT&LOTTA(ベングト&ロッタ)について

クリッパンのデザインを見ていくうえで欠かせないデザイナーの存在があります。

Bengt Lindberg(ベングト・リンドベリ)と Lotta Glave(ロッタ・グラーベ)によるスウェーデン人夫婦のデザイン・ユニットBENGT&LOTTA(ベングト&ロッタ)です。

幼いころから古いものや手仕事を大切にする環境で生まれ育った 2人のデザインは、見ていて幸せになれるアイテムばかり。
ここでは、彼らについて簡単にご紹介します。

芸術を学んだ2人に「ふつう」の仕事がもらたした創作意欲

スウェーデンの首都・ストックホルムにある『Konstfack(スウェーデン国立美術工芸大学)』で出会った2人。
卒業後、ロッタはスウェーデンの新聞社で記者として、ベングトは広告会社で、社会人としての ”つまらない” 日々を送ることになります。

あるときベングトは、余暇の時間を利用し、スウェーデンの伝統工芸のひとつである製鉄技術を用いて、動物のキャンドルホルダーをつくりだしました。
憎めない表情の牛からはじまり、ムースや羊、馬とやがてバリエーション豊かになっていきます。

この動物たちが、現在クリッパンで人気のパターン『SHEEP』や『MOOSE』といったモチーフの原型となりました。

またキャンドルホルダーは、1992年に販売されると、たちまち人気を博しました。

特にムースのモチーフは、当時スウェーデンを訪れたドイツ人観光客による、ムース出没注意の道路標識の盗難が話題になっていたことが、かえって功を奏したのでしょう。

丈夫なアイアン製ながら、見る人に癒しを与えるモチーフのキャンドルホルダーは、スウェーデン国内はもちろん、アメリカやイギリス、日本でも人気が広がっていきました。

またあるとき、ベングトがキャンドルホルダーのアイディアとして、ロッタに天使を書いてほしいと頼んだことから、デザインの仕事は次第に夫婦2人にとっての家業となっていきます。

イラストレーター・装丁家だった祖母の影響を受けた、ロッタの生き生きとしたタッチのデザインは、ベングトをはじめ、見る人を次々と虜にしていったのです。

世界へ飛び出した、BENGT&LOTTA(ベングト&ロッタ)のデザイン

身近な自然にインスパイアされた動物モチーフで、どこか抜け感のある憎めないキャラクターやパターンを生み出すベングトと、幼い頃に慣れ親しんだ古い物語や伝統を、誰にとっても馴染み深く感じさせるデザインに溶け込ませるロッタ。

ベングト&ロッタによる、誰もを笑顔にする遊び心とユーモアにあふれたデザインは、いまや世界中に知れ渡り、たくさんのファンによって支えられています。

2人のデザインは、キャンドルホルダーにとどまらず、現在 KLIPPAN(クリッパン)で扱われているさまざまなアイテムに用いられ、多くの人々の暮らしを明るく豊かにしています。

品質と環境どちらにも妥協しない KLIPPAN(クリッパン)

140年以上の歴史の中で、才能あふれるデザイナーたちと協力しながら、品質の向上と環境への配慮、どちらにも妥協を惜しまずクオリティの高いアイテムを生産し続ける KLIPPAN(クリッパン)。

ゆたかなスウェーデンの自然や、代々語り継がれる民話をモチーフにした高品質なクリッパンのデザインは、自然と人とが寄り添う暮らしがこれからも続けられるように願いを込め、やさしさに包まれたアイテムをつくり続けています。

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