KOSTA BODA(コスタ・ボダ)
ヨーロッパのガラス工場の中で最も古い歴史を持つスウェーデンのガラス工芸ブランド

via KOSTA BODA with respect

KOSTA BODA(コスタ・ボダ)は、スウェーデンで 1742年に創業したガラス工芸ブランドで、ヨーロッパの現存するガラス工場の中でもっとも古い歴史を持っています。

その特徴的な社名は、スウェーデン国王・カール 12世下のアンダース・コスクルとスタン・フォン・ホルステンという 2人の将軍の名前を組み合わせたことにより、誕生したと言われています。

KOSTA BODA(コスタ・ボダ)について

コスタ・ボダの製品は、デザイン、色合い、芸術性において高い評価を受けており、スウェーデン王室の晩餐会でも使用されています。

北欧の壮大な自然環境を身近に感じてきたアーティストならではの感性をもとに、巧みな技術で手がけられたガラス製のアイテムは、世界中で大勢のファンがいます。

長年にわたってスウェーデンでトップクラスのデザイナーや芸術家とコラボレーションし、熟練した職人の腕によって工芸とデザインを両立させた最高品質の製品を世に送り出しています。

KOSTA BODA(コスタ・ボダ)の主なアイテムラインナップ

ガラスの特性を活かした、毎日のくらしにおいて役立つ作品を幅広く取り揃えているコスタ・ボダ。
とりわけファンの注目を集めているのが、私たちの生活に欠かせない食事シーンをいろどるテーブルウェア、生け花にエネルギーを注ぎ込むフラワーベース、古くから北欧文化を支えてきたキャンドルホルダーです。

今回は、それぞれのカテゴリー別に人気シリーズの名称やその特徴を解説します。

テーブルウェア

コスタ・ボダの手がけるテーブルウェアは、普段使いにぴったりのアイテムが並びます。
日々のくらしに溶け込むよう、細部までこだわりが詰め込まれています。

使い手の生活に長く寄り添わせる作品を目指し、デザイナーがほんの少しあそび心を加えたものもあるので、作品を通してお気に入りのアーティストとの出逢いにも繋がるかもしれません。

自宅の食卓で活躍するための十分な機能性だけでなく、毎日を共にすごしたいと思える魅力をもつシリーズに迫ります。

Bruk(ブルック) – 毎日使える洗練されたシリーズ

KOSTA BODA(コスタ・ボダ)のシリーズの 1つである『Bruk(ブルック)』は、洗練されたシンプルなデザインが特徴のテーブルウェアです。

「bruk」とは、スウェーデン語で「使うため」という意味で、その名のとおり毎日の生活で使いやすく飽きのこないデザインで設計されています。

例えば、マグの木製ソーサーはつややかな白のマグとの相性がよく、長く愛用すればするほど使用する空間にもマッチします。

シンプルすぎかと思いきや、底にはサイドまでつたわる十字のデザインがあしらわれており、ほど良いアクセントになってくれます。

Mine(マイン)- あそび心あるデザイン

コロンとしたフォルムのガラス内部に、大理石模様がただよっているかのような思い切ったビジュアル。
そんなあそび心たっぷりの『Mine(マイン)』には、「自分だけのもの」という意味が込められています。

『Mine(マイン)』は、デザイナーである Ulrica Hydman-Vallien(ウルリカ・ヒードマン・ヴァリーン)の作品です。

シリーズ内で展開されるアイテムは、キッチンに欠かせないお皿やボウルなど、毎日の暮らしに寄り添ってくれるユニークなものばかりが並びます。

フラワーベース

コスタ・ボダのフラワーベース(ガラス製の花瓶)は季節の花々を飾るためのアイテムです。
インテリアと同じく、飾るだけで部屋の印象をガラリと変えてくれる花たち。
活ける花器にもこだわれば、より一層の彩りを加えてくれることでしょう。
手軽に見栄えの良さを叶えてくれる商品の中で、特に印象的なシリーズをまとめてみました。

Bjork(ビヨルク)- 存在感ばつぐんのユニークな見た目が魅力

スウェーデン語で「白樺」を意味する『Bjork(ビヨルク)』は、コスタボダの位置するスモーランド地方に生いしげる森、のどかな田園風景に感化されて誕生したシリーズです。

シンプルな色味で大自然を表した花瓶は、飾る草花によって印象が大きく変わります。
ひとつずつ手作業で作られたことにより、まったく同じ模様がほかに存在しないといった特別感もあります。

Limelight(ライムライト)- 植物にいのち吹き込むほどきらめく花瓶

2017年、コスタ・ボダの創業 275周年を記念して、復刻されたシリーズが『Limelight(ライムライト)』です。

花瓶の口の広がり方、その下につけられた段差のつくりが、中に活ける植物をよりいきいきと見せてくれます。
第一印象は素朴でも、使いこむうちにその魅力が広がることでしょう。

底面に輝く小さな粒は、こぼれ落ちたジュエリー風にキラキラと輝いて、全体像のイメージに上品なアクセントを加えています。

細くて背の高い「Rose(ローズ)」、寸胴で短い「Tulip(チューリップ)」の 2タイプが展開されているので、季節や活ける花々によって使い分けても良いですね。

キャンドルホルダー

毎年冬にかけて次第に日が短くなっていく北欧地域に住む人々は、家の中でキャンドルを灯す習慣がありました。

そんなロウソク文化が根付く北欧諸国において、キャンドルホルダーも重要な意味をもつアイテムでした。
淡い炎がゆれ動き、見る人の心をほんわかと優しく包み込むアイテムたちは、カラーラインナップに富んでいます。

複数のキャンドルの灯かりがお部屋を照らし、幻想的な雰囲気のなかで過ごす時間も素敵ですね。

KOSTA BODA(コスタ・ボダ)のデザイナー

スウェーデンで長年愛されつづけてきた KOSTA BODA(コスタ・ボダ)が取り扱う商品は、北欧デザインの歴史を創り上げてきたデザイナーたちの技術によって支えられてきました。

各アイテムには彼らが大切にする考え方が反映されており、ものづくりと向き合う姿勢が伝わってきます。
ここでは、特にコスタ・ボダの発展に寄与したと筆者が感じる、有名アーティストのプロフィールをご紹介します。

Anna Ehrner(アナ・アーナー)

アイテムの素朴な見た目に反し、実験的に力強いイメージを加える手法が魅力の Anna Ehrner(アナ・アーナー)は、ワイングラスの『Line』シリーズや『Bjork』を生み出したアーティストです。

クリスタルの中に色味を沈めて北欧のオーロラを思わせる設計は、彼女を象徴づけるテクニックです。
優れた色彩感覚を武器に、光のゆらめきの中でガラスの良さが活きる作品を多数手がけてきました。

フィンランドにおける自給自足の伝統を重んじ、シンプルかつ飽きのこないデザインで使い手の毎日をちょっぴり豊かにするアナの商品は、長く愛用できるものが並びます。

Goran Warff(ヨーラン・ヴァルフ)

1984年から、コスタ・ボダに作品を提供するようになった Goran Warff(ヨーラン・ヴァルフ)。
その感性の原点には、ヨーランが生まれ育ったスウェーデン・ゴットランド島の恵まれた自然環境が関係しているといいます。

江戸時代末期に始まった日本の「益子焼(ましこやき)」にも影響を受け、和食器とは関連性のなさそうなガラスボウルに益子の絵つけによく似た絵柄をあしらうなど、高い技術力によってその見事な融合を実現しました。

ガラスに光が差し込んでやっと作品が完成するという彼のユニークなこだわりは、『Limelight(ライムライト)』シリーズにもよく表れています。

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