豊かな自然に恵まれたフィンランドは、『ムーミン』や『マリメッコ』など数々のすぐれたデザインを生み出している国です。
また、『アラビア』や『イッタラ』といった北欧食器の定番ブランドも、フィンランドデザインの象徴的な存在です。
このページでは、フィンランドとデザインの関わりについてお伝えします。
国名 | フィンランド共和国 |
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公用語 | フィンランド語、スウェーデン語 |
首都 | ヘルシンキ |
最大の都市 | ヘルシンキ |
国土面積 | 日本の約90% |
人口 | 551万人(2018年12月末時点) |
通貨 | ユーロ |
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目次
フィンランドの有名なデザインブランド・デザイナー
フィンランドを代表する有名デザインブランド・デザイナーの一覧を掲載しています。











これ知ってる?フィンランドに関する豆知識
北欧デザインをリードする国フィンランドについて、どれくらいのことを知っていますか?
『かもめ食堂』、白樺の樹、幸福度が高い、オーロラ etc…
どれもゆったりしたイメージが広がります。
ここでは、フィンランドに関する豆知識をちょっぴりご紹介します。
それらを知ることで、フィンランドのデザインが生まれた背景をほんの少しイメージできるかもしれません。
サンタクロース
フィンランドの最北端に位置するラップランドのロヴァニエミという都市には、サンタクロースが住んでいる「サンタクロース村」があります。
世界中の子どもたちに夢を届けるサンタさんの村があるなんて、とてもロマンチックですよね。
オーロラ
サンタクロースが住んでいるラップランドは、素敵なオーロラを見ることができる場所としても有名です。
オーロラは、1年のあいだになんと約200回も見ることができるそうですよ。
大自然に囲まれた幻想的なイメージは、太古の昔からインスピレーションを育む土壌となっていたのかもしれません。
森と湖
フィンランドにはヨーロッパの他のどの国よりもたくさんの森があります。
その数は数千にも及び、面積は国土の 70%以上を占めています。
また、フィンランドには約 188,000もの湖があり、世界一水が多く、きれいなことでも知られています。
自然の中を自由に散策する権利(自然享受権)
フィンランドの「自然享受権(Jokamiehen Oikeus)」とは、誰でも自然がある場所への立ち入りが認められる権利です。
たとえ他人の土地であっても所有者に損害を与えたり自然を破壊しない範囲なら、自由に散策したりスキーをしたり、テントを張ってキャンプをしたり、野生の果実やキノコなどを採ることも許可されています。
土地を所有する権利よりも自然を満喫する権利が優先されるなんて、さすがは豊かな自然に恵まれたフィンランドらしい制度ですね。
多少の制限の違いはありますが、この自然享受権は同じ北欧のデンマーク、ノルウェー、スウェーデンにも存在しています。
世界トップクラスにきれいな水と空気
フィンランドの首都ヘルシンキの水道の水は、世界中の大都市の中でも一番清潔とされています。
また、ラップランドのキルピスヤルヴィは、ヨーロッパで一番きれいな空気を吸える場所だそうですよ。
世界一サウナが多い
フィンランドの国内にはなんと 300万以上のサウナがあります。
フィンランドの人口は約 530万人ですので、2人に 1つ以上のサウナがある計算になります。
フィンランド人にとってサウナはとても重要な意味を持っていて、サウナに招待されることはとても光栄なこととされています。
裸での付き合いは「何も隠すことがない」ことを意味し、重要なものごとは会議でなく、サウナで決定されると言われるほどです。
盛んなコーヒー文化
フィンランド人はコーヒーが大好きで、国民1人あたりのコーヒー消費量は世界 2位(*)で、その量は日本の平均の約 4倍にもなります。
コーヒー文化が盛んなため、フィンランドには素晴らしいコーヒーショップとカフェがたくさんあります。
ムーミン
世界中で愛されるムーミンは、フィンランド人の作家・イラストレーターであるトーベ・ヤンソンが生み出しました。
ムーミンのファンなら、フィンランドのナーンタリにある『ムーミンワールド』や、タンペレの『ムーミン美術館』は一度は訪れてみたい場所です。
個性的なイベント
『エアギターの世界選手権』『奥様運び選手権』『携帯電話投げ選手権』など、フィンランドには個性的なイベントがあります。
フィンランド人にとってイベントの意味はあまり関係なく、本気になって楽しむことが重要と考えているそうですよ。
子育て支援
フィンランド政府は 1938年以降、出産を控えた母親たちに対して、おむつ・洋服・シーツ・おもちゃ・マットレスなどを、素敵で丈夫なダンボール箱に詰めてプレゼントする政策をとっています。
さらにその丈夫なダンボール箱は赤ちゃんの素敵なベッドになり、実際に「新生児の多くはこの箱で眠る」という何とも微笑ましい習慣があるそうです。
また、出産した母親たちは、約 1年分の給料にあたる手当てを受け、1年間は家で子育てに専念することができます。
他にも、ベビーカーに子供を乗せている人は、ほとんどの街で公共交通機関を無料で利用することができたり、世界最高水準の教育を無償で受けることができるなど、フィンランドは福祉支援が充実している国です。
豊かな自然と相まって、ゆとりのある社会の中で伸びやかに育つことができる環境が、優れたデザインを生み出している理由である気がしますよね。